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初動衝動  作者: 絶望大福
124/243

風邪をひいた

不安定なまま 発車のベル

独りよがり 真夏の日差しが

もうそこまで来ている

無数の虫が湧いた頃

力を振り絞った感覚で昔の余韻

誤魔化しは効かず 醜態をさらす

賞味期限が切れた 生ぬるさ

青春はやはり終わっていた


無造作に貼った 証明書

ディンゴが言う これからのことを

隠れる月は隠したものとよく似ている

知ったかぶりで振りかぶる

ボロが出ても全力投球

まだ見ぬ明日はあと僅か

地平線をなぞる 風邪をひいた

我慢強く付き合えば

疲れは何倍にも膨れ上がるのだろう

あの日と同じ話の中で


遠い空へ飛ぶ鳥と 地に足つけた欲望

嵐のように過ぎた日々は

どれだけ僕を強くした

踏み切れない包んだ世界

覚悟を決めたあいつへ届ける

音が外れた鼻歌も

こんなにも心地よい

外の音がうるさいけれど

熱帯夜の悲しみを 存分に味わおう

腕を折られたような気分で

打ちのめされた後で 風邪をひいた


さあ行こう そこに行くのだろう

嘘を少々 逃げ出す有様

何者でもない今とビタミン剤

少し寝てから その切符を手にする

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