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灯火
赤と黄色の間のささくれ
うろたえる灯火が身体で燃える
ネオンの灯りが散りばめられる頃
ようやく起きた嘘つきが
密かに示す反逆の爆弾
浮つく頭に広がる草原
予定時刻を過ぎ行くブルース
眉間にシワを寄せる乱列
よくも分からぬプライドがぶつかる
どうでもいい正義感は
腐った後始末を目撃させた
大事に抱えた籠の中には
爆発寸前の優越感 五月雨の音
色とりどりのライトが照らす
青い気分の馬鹿げた勘違い
真っ直ぐ伸びる変わり者
ため息ひとつ 斜め前の無関心
武器になりゆる 成り行きは
こんな所でも光っている
照らされ具合はその日の気分
ぼんやりとただ、ぶら下がる提灯
目の前の灯りに嘘をつくな