【プロローグ】悲劇のはじまり
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★新連載です、よろしくお願いしますm(_ _)m
★架空の世界です。あの国とかあの国に思えるかもしれませんが気のせいです。
★クズが織りなすしょうもない話が描きたかっただけです。表ボス裏ボス巻き込まれクズ……色々です。
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王族と貴族の権利が縮小され、生き残った地主貴族は土地税を課せられ、王宮関連の仕事を失った土地を持たない名ばかり貴族はエリート知識層か士官になるか商売をはじめるか、でなければ平民の金持ちと結婚するか貴族籍を売るか……。
それとは反対に中産階級の資本家が幅を利かせ、隣国では打倒王政を叫んだクーデターが起き、騎士団は絶滅危惧種となって久しい、そんな世界のごく些末な出来事。
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二年前――アン女王治世歴二十四年、某国貴族界を揺るがす事件が起きた。
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『伯爵家決闘事件』
去る八月二十六日午後、ヴェストル伯爵とカレドニア伯爵が、タンディーゴルフ場の林で決闘騒動を起こした。一週間後ヴェストル伯爵は胸に負った傷が元で死亡、決闘に勝利したカレドニア伯爵は哀悼の意を示している。
禁止されている決闘を引き起こした両家に対し、貴族議会は近々非難決議を表明する予定だ。
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――ヴェストル伯爵領・湖陵館
「一体何をしでかしたのですか、夫は!
無理矢理わたくしを奪って縛り付けておきながら、最後まで迷惑をかけるなんて! あぁ、何て酷い人! わたくしは湖陵館に引きこもりますわ、二度と首都へは行きません!」
「歴史ある伯爵家がこんなスキャンダルの的になってしまうなんて……もう社交界に顔を出せないではありませんか。わたくしはお祖父様が残した別荘で引退生活をします。ジェシー、後は頼みましたよ……」
「待ってください、お母様、お祖母様……私をひとりにしないでください! これからどうすればいいんですか!?」
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【カレドニア伯ノルド家ⅤSヴェストル伯ウエスト家 決闘の行方!】
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――首都の某出版社
「カレドニア伯爵とヴェストル伯爵の決闘事件を全員で全力取材!」
「「「かしこまりましたぁ!」」」
「セレーナ、タンディーゴルフ場へ!」
「ガッテン!」
「フリップ、警察へ!」
「ぼくは……遠慮します」
「おや、何を遠慮するのです?」
「スキャンダルなど興味もありません。書籍部なので」
「フリップ、君はケチですねぇ」
週刊誌『セカオピ』を世に出してから初の大スキャンダルに、僕は大興奮していた。この波に乗れば週刊誌はバカ売れだろうし、出版社を興すために義父から借りた設立・設備資金も間もなく返せるだろう。
借金は早めに返したいからね。
僕の輝かしい未来はスタートしたばかりなのだ。
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――首都のサウス男爵邸
「ほらほらこっちよ。ここまで走って来れるかな、わたしの可愛いアイラ。今度は飛び跳ねてみて……そう、そんな感じ」
「あ~、あ~」
「今日はここまでにしましょう。このお人形はあなたのお誕生日プレゼントよ、お友だちだと思って一生大事にしてね」
「あ~、あ~」
「だいぶ普通に生活できるようになりましたね、奥様」
「ありがとう、ライオネル。侍女と護衛さえいれば問題なく暮らせるようにしたいわ」
「心得てございます」
「私の愛するアイラ、一生守ってあげるよ。だから、父さんは絶対死なない」
「あ~、あ~」
虚ろな目の少女は、『あ〜』としか言うことができなかった。
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二年後の今――アン女王治世歴二十六年六月、サウス男爵家馬車事故直後のタンディー地主家
「兄さん、夏のあいだだけちょっと臨時の仕事に行くことにしたから」
「はぁ? メンバーズクラブの管理はどうするんだ。今年からお前に任せたはずだぞ」
「ずっと働き詰めだったから疲れちゃったよ。人使いが荒すぎるよ」
「だったら週何日かだけでもやりなさい、経営の勉強だと思って。そのために学校へもやったろう?」
「もう決めたし、先方から頼まれたんだ。すごく楽そうな仕事だよ」
「マテ、どこで働くんだ?」
「サウス家」
「まさか、使用人の真似事か? あり得ないだろう、そんな底辺の仕事!」
「そうじゃないよ」
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☞三角関係(四角関係の可能性アリ)因縁のはじまりでした。
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