41 海水浴
今日は海水浴に来た。
去年は暑すぎて退散してしまったから今年は曇りの日を選んだ。
曇りならまだ灼熱地獄ではないはず。
今年の水着はるいと一緒に買いに行った。
露出は少なめだがかなりかわいいもの。
るいがこれ着て!とグイグイ来たので仕方なく買ってしまった。
いつも胸を潰しているのに今日は胸がある。
何だか恥ずかしい。
「せーちゃん、やっぱりその水着大正解!かわいすぎて死んじゃう。」
「るいもかわいいよ、流石だね。」
フリルたっぷりの水着を着こなす姫。
姫を変な虫から守らなければ。
「海気持ちいいー、曇の日選んで正解だったね。」
「るい、深いところいかないでよ。助けられないからね。」
浮き輪に乗ってぷかぷか気持ちよさそうな姫。
流されたりしたら…と思うと不安でしかない。
「お姉さんたち、俺と遊ばない?」
出た、変な人。
「この子と私、一緒に遊んでるんですよね。あなたみたいな人と遊ぶ気なんて一ミリもありません。目の前から失せてくださる?」
るいが戦っている。
姫に戦わせてどうするんだ?王子の役割ってなんだ?
僕もなにか言わないと。
「僕の姫にこれ以上近付いたら海に沈めますよ。それか警察呼ぼうかな。未成年に手を出した人って突き出そうかな。」
「もういいよ、せっかく誘ってやったのに。」
ナンパ男は文句を言いながら去っていった。
楽しい時間を汚さないでもらいたい。
「お腹すいたしなんか食べに行こうよ。」
「そうだね、なに食べようか。」
海から上がり、海の家へ向かう。
海から上がるととても寒くて風邪をひきそうだ。
「寒いー、暑かったのに寒い。」
「ラーメン食べよう、身体温まるでしょ。」
ラーメンを頼み、震えながら麺を啜る。
熱いラーメンが冷えた身体を温めていく。
美味しい。
「暑い。」
食べ終わる頃には汗だくになっていた。
暑い。すごく暑い。
デザートにかき氷を食べる。
「頭キーンってする。」
「急いで食べるからだよ。ゆっくり食べな。」
僕はブルーハワイのシロップ、るいはいちご。
SNSでよく見るふわふわのかき氷もいいが、昔ながらのかき氷も美味しい。
食べ終わったあと、またひたすら海で遊んだ。
ぷかぷか浮いているだけでも楽しい。
ずっと夏休みが続けばいいのに。




