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姫と王子になりたい百合カップル  作者: 雨宮雨霧
2年生

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ついにやってきた夏休み、と言いたいところだが補習が1週間ある。

全教科みっちり。

夏休みなのに休めないじゃん。

先生も夏休み満喫したいでしょ?補習やめようよ。

「お前ら来年受験生なんだぞ、って分かってるっつーのって思うよね。」

「思うね。だからなにって感じ。」

「おいそこ、聞こえてるぞ。」

補習中なのにこんな話を聞かれてしまった。

これこそガチギレされてしまう。

昼までの補習だが、6時間あるかのように思う。

時間がなかなか過ぎない。

早く終わってくれ。

なんとか4時間の補習を終え、バタンキュー。

鳴きしきるセミとグチグチうるさい先生の組み合わせは最悪だ。

「補習なんてないさ、補習なんて嘘さ♪」

「嘘ならばどれほどよかったでしょう。」

疲れ切った僕らの頭は既にパンクしている。

1週間も補習を受けられる気が全くしない。

何なら人生やめたいくらいだ。

「お腹すいた。死にそう。」

「なに食べようか、夏バテでも食べられるものでお願いします。」

「せーちゃん夏バテなの?焼き肉でも行こうかと思ったのに。」

「焼き肉行けるくらいのお金ないでしょ。」

お昼ごはんはるいの家でそうめんを食べることにした。

そうめんなら作れるだろうし、夏バテでも食べられるし。

「茹でられたかな?せーちゃん確認して。」

「まだ全然固いよ。もうちょっと茹でないと。」

せっかちな姫はまだかまだかと待っている。

「茹でれたからザル取ってくれる?」

「サル?」

「ザル。」

ザルにそうめんをぶち込み、冷水で冷ます。

水気を切って氷を入れて完成。

「そうめん作れたね。」

「るい何もしてないけどね。」

「「いただきます!」」

勢いよくそうめんをすする姫。

美味しそうに食べている。

好きな人が食べている姿ってなんでこんなに愛おしいんだろうか。

「せーちゃん、早く食べないとなくなるよ。」

「食べるから残しておいて。」



月曜から金曜までの補習を頑張って終え、やっと夏休みがやってきた。

「抜き打ちテストあるとか聞いてない、って思ったけど案外できた。」

「るい頑張ったもんね、えらいよ。」

補習のときにいきなりテストが始まって「は?」と思ったが少し真面目に聞いていたら解けたのだ。

やればできる僕たち。

「この調子で課題やっちゃおうか。」

「お菓子食べながらじゃないとやってられない。」

チョコにポテトチップス、その他諸々が机に放たれる。

これでは課題をやるというよりお菓子を食べる会だ。

まぁ、これでやる気がでるならいいんだが。

悲鳴をあげながら、頭がはてなになりながら課題を進めていった。

今日だけで大分片付いた、やっぱり姫と王子はやればできる子。

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