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4月2日
るいからのスタ連の通知で目が覚める。
ミュートにして再び眠りにつくと、るいに怒られる夢を見た。
夢も現実もつきまとわれるのか。
「せりなー!るいちゃん来てるよ!」
「へ?今行く。」
親に呼ばれたと思えば姫のお出ましだ。
重たい目をこすりながら階段を降りる。
玄関に着くと、昨日買ったワンピースを着たるいが立っていた。
「せーちゃんまだ寝てたの?ねぼすけだね。」
「うるさい。で、何の用事?」
「明日入学式だよ。髪切りに行こ!」
「予約してないし…」
「予約しといたから!」
美容院に行くのは決定らしい。
渋々部屋に戻り、服を着替える。
リビングに行くと、るいと親が話をしていた。
「何の話?」
「教えない。」
「ガールズトークよ。」
「僕も女なんだけど。」
午前11時。
美容院へ行き、髪を切った。
「せーちゃん刈り上げたの?いいね、かっこいい。」
「るいもヘアメかわいいよ。」
お姫様のようなくるくる巻かれた髪。
編み込み?三つ編み?よくわからないが、丁寧に結ばれている。
「お腹すいたー、なんか食べよ。」
「そうだね。」
ファミレスに行き、るいはハンバーグを、僕はスパゲッティを頼んだ。
「ファミレスっていいよね。安いし美味しい。最強じゃん。」
「だからって頼みすぎないでね。」
話しながら食べ進めた。
「美容院って疲れるもんだねー」
「じゃあ帰る?」
「えー」
早めに解散し、明日に備えることにした。
スマホが鳴り響いているが気にしないでおこう。