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修学旅行も3日目となった。
明日で帰るからできるだけ早めに荷物をまとめておかないと。
今日は観光地に行ってお土産を買う。
「朝ご飯、食べきれなかったらちょうだいね。」
食べきれない前提で話しかけてくる姫。
きっと食べきれないだろうけど。
「おはよー」
「おはよう。」
眠そうな委員長たち。
何回戦までやったんだろう。
流石に聞かないけど。
「そういえばさ、はなちゃんの部屋着かわいいよね。どこの?」
「え、これ?お姉ちゃんのお下がりだから…」
お姉ちゃん居たんだ。
初耳だ。
委員長の部屋着は真っ黒。
飾りもないどシンプルな服。
「るいちゃんの服もかわいいよね。お人形さんみたい。」
「でしょ、これお気に入りなんだ。」
盛り上がるるいと花美。
委員長と僕は静かに空気と化した。
◇
今日は観光地巡り。
班で行きたい場所に行って食べ歩きもしていいとのこと。
これは楽しむしかない。
「おー、すごい。」
「ちゃんと写真も撮ってください。プレゼンテーションの素材がないと困ります。」
写真を撮りながら歩く。
北海道、やっぱり広い。
お腹が空いてきたところでお昼ご飯。
色々なお店がある。
どのお店がいいか分からなかったので少し安そうな店に入った。
「これ美味しい。」
「すごい、美味しい。」
頼んだ料理は全部美味しかった。
食べる前に写真を撮るべきだったのに食べ終わってしまって撃沈。
◇
活動を終え、あっという間に夜になった。
3泊目だから部屋を片付けていく。
ゴミはゴミ箱に。
「アイロンもドライヤーもまだ使うんだよな。明日しまう時間あるかな。」
「早起きしないとね。」
前髪命のるいにとってはヘアアイロンも命。
「着た洋服とかさ、綺麗に畳まないと入らなくなるのダルいよね。」
「なんで最初入ったんだろう?って思うね。」
明日は制服を着る。
ホコリを取ってハンガーにかけておく。
片付けているとドアをノックする音が聞こえた。
「はいー」
「芹那ちゃん、ゆうちゃん寝ちゃった。起こしてほしい。」
ミーティング前に寝落ちしていくら声をかけても起きないらしい。
それならるいの出番ではないか?
「ゆうちゃん、朝だよ。起きて!!」
結花の耳元で思いっきり叫ぶるい。
飛び起きる結花。
「心臓止まるかと思った、ってこんな時間?やばい。」
起きたと思えば超特急で部屋から出ていった。
花美にお礼を言われて部屋に戻る。
「委員長も大変だね。」
「そうだね。」
片付けに疲れた僕たちはいつの間にか床で寝てしまった。




