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姫と王子になりたい百合カップル  作者: 雨宮雨霧
2年生

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修学旅行の準備をする。

キャリーケースに荷物をぶち込む。

さて、なにを持っていけばいいんだろう。

制服は初日に着ていくでしょ、ブラウスはもう1枚いるかな、

ジャージと肌着と…

面倒くさいな。

パッキング嫌い。

るいとか委員長たちはなにを持っていくんだろう?

新しく作られたグループラインにメッセージを送る。

「修学旅行みんななに持って行く?」

「私はお菓子ー、でも潰れるかな?現地調達のほうがいいかな。」

「要らないものはできるだけ持っていかないようにしてください。重くなるので。最低限あればいいです。」

「カードゲームはどうかな。」

性格がバラバラな班。

これはこれで楽しい。



ついに当日。

るいと集合場所に向かう。

今は朝の6時。

眠すぎて死にそう。

5時に起きて身支度して、6時に家を出て集合場所に行く。

集合時間は7時半。集合場所まで1時間。

もうすでに旅してる気分。

空港遠すぎる。

「キャリーケース乗って遊びたい。」

「小さい頃よくやってたよね。あれ楽しいけど勢いよすぎて吹っ飛んだことなかった?」

「あった。」

幼少期に二人でキャリーケースで遊んでいた。

るいがキャリーケースに乗って、僕が押していた。

走りながら押していたせいでるいが吹っ飛ぶという事故が起きてしまったことがある。

幸い怪我は擦り傷で済んだ。

姫を吹っ飛ばすなんて無礼すぎてごめんなさい。

電車の乗り継ぎがよくわからない。

この電車でいいよね?

「帰りたいよー」

「まだ始まってもないのに帰ったら駄目です。」

「眠いよー」

不機嫌になっていくるい。

グミでご機嫌を取る。

「美味しい。」

「もう少し頑張ろうね。」


午前7時過ぎ。

なんとか着いた。

もう疲れた。

「あ、黒木さんに末永さん来たよ。」

「大丈夫でした?げっそりしてますけど。」

「眠くて死にそう。」

既に到着していた委員長たち。

相変わらず仲が良さそうでなにより。

「なにそれ?空港の絵?」

「うん、暇だったから書いてたんだ。」

るいが八戸さんのスケッチブックをまじまじと見る。

僕も見てみよう。

「え、これ八戸さんが書いたの?すごい、やばい。」

「はなちゃんは建物とか書くの上手なんです。」

はなちゃん呼びしているのか。

委員長かわいい。

「私もはなちゃんって呼びたい!神崎さんのことも名前で呼びたいな。」

「ゆうちゃん、いいんじゃないかな。ついでに敬語もやめてみたら?」

「…いいけど。」

八戸さんが説得してくれたおかげで、名前呼びができるようになった。

「2人の名前の漢字ってなに?」

結花(ゆうか)花美(はなみ)って書くの。」

「はなちゃんとゆうちゃんは花が共通の漢字なんだね。いい名前!」

喋っているとあっという間に集合時間になって、先生たちが人数を数え始めた。

どうも居ない生徒が居るようで、先生は焦っている。

「誰か連絡とれる奴は居ないか?」

「あと5分で着くって!」

「間に合うか、後でちゃんと叱らないと…」

注意事項を聞いて、スケジュールを聞いて、迷惑にならないようにという言葉を嫌ほど聞いた。

遅刻した人もやっと来て雷を落とされていた。



ついに飛行機に乗れた。

実は初めての飛行機。

3人席だから席順を決めるときビクビクしていたのだが、まさかの元顧問が隣に座ることになって余計に死にそうだ。

「なんで部活やめた黒木の隣なんだ。先生も気まずいよ。」

「まぁ、楽しみましょう…」

気まずい空の旅。

部活やってても気まずいよね。

嫌だな。

「先生の名前なんだっけ?」

「末永、酷くないか?毎週授業してるよな。」

「思い出した!神楽(かぐら)だ!」

神楽先生。教科担当は体育だ。陸上の顧問でもある。

「先生ってさ、髪伸ばさないの?ロング似合うと思うなー」

「似合うかな?ショートのほうがなんかいいんだよ。」

「先生だって女性なわけだし。せーちゃんみたいにかっこいいのが好きなら何も言わないけどさ。」

るいが楽しそうだ。少し嫉妬。

長いようで短い空の旅は話していたらあっという間だった。

神楽先生の以外な一面も知れた。

ここだけの話、結構かわいいものが好きらしい。

るいとかわいい物の話をしていた。

本当に嫉妬します。

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