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始業式。
ついに2年生。
クラス替えドキドキ。担任誰だろう?
不安のほうが大きいが制服に着替えて家を出る。
「せーちゃん!」
前髪を櫛で梳かしながら手招きしてくる姫。
かわいいな。
小動物みたいだ。
「今日から新学期とか信じられない。」
「クラス替え怖すぎて無理。クラス離れても同じクラスに行く。」
「やめなさい。」
学校に着き、旧1年4組の僕らは2年4組の教室に行く。
1組だったら2年1組に行くシステム。
2年生の教室、なんだか不思議。
教卓の色なんか違う?
窓から見える景色も3階になったからかよく見える。
「おはようございます。今日からあなた達は2年生です。先輩として後輩を支えましょう。後輩として先輩を敬いましょう。」
2年生ってもしかして面倒くさい?やっぱり部活やめようかな。
そんなことを考えながら体育館に行き、始業式が始まった。
式が終わるとついにクラス発表。
壁一面にクラス名簿が張り出される。
「どこだ?どこだ?」
「名前見つけるの難しすぎる。」
賑わう名簿の前。よく見えないし名前を見つけるのも至難の業だ。
「あ、あった!せーちゃんの名前あったよ。」
「るいの名前もあるよ。」
2年2組7番 黒木芹那
2年2組27番 末永るい
「同じクラスだー!」
「あーよかった、泣きそう。」
不安は安心に変わり、つい涙が目に溜まる。
今年も同じクラス。
本当によかった。
クラスが分かった人からそれぞれの教室に入っていく。
2組と4組の教室から見える景色、こんなに違うんだ。
2時間目のチャイムが鳴ると、男性の先生が入ってきた。
そうか担任変わったんだ。
革靴の足音。ヒールとは全然違う。圧がある。
「2年2組の担任になりました、林です。去年に引き続きよろしくお願いします。」
数学担当の林先生。確かに居た気がする。担任って持ち上がりか、1年2組の担任だったような。
今年も地獄の自己紹介がやってきた。
名前と趣味とか…ふざけるんじゃないぞ。
自己紹介なんてしたい人がすればいいじゃん。
「自己紹介ですがやりたくない人も居ると思います。なので先生は思いつきました。教室中歩いていいので気になる人と自己紹介しあってください。」
ナイス林。神様。
一斉に自己紹介をし始めるクラスメイト。なんで?なんでこんな話せるの?すごいね。
「せーちゃん…やばくない?また新しいグループできてるよ。」
「すごいね、僕たちにはできない。」
自己紹介は10分間。その間教室の隅で二人固まった。
「黒木、末永。なんだ自己紹介やらないのか?」
「やれるわけないじゃないですか。」
るいが不満気に言う。
「そうだよな。二人いつも一緒にいるもんな。」
「知ってるんですか?」
「そりゃあ、知ってるさ。先生たちの間でも話題だよ。成績悪いけど姫と王子が居るって。」
成績悪いは余計だ。
先生たちの間でも噂になっているのは少し恥ずかしい。
少しだけ先生と話して、自己紹介の時間は終わった。
SJKライフスタートです。




