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4月1日。
入学式はまだだが、高校の制服を着てプリクラを撮った。
「待って、宇宙人じゃん。」
「せーちゃん雰囲気違いすぎる!」
目がデカすぎてビビる。
僕もるいもこんな顔ではない。
「証明写真のほうがよくない?」
「なに言ってんだ。」
るいに睨まれた。
仕方がないので撮り続ける。
落書きをして、プリントされるのを待つ。
ゲームセンターはがやがやしていて苦手なのだが、るいは好きらしい。
王子だから我慢して付き合う。
…聞こえていなければいいが。
「かわいいー、部屋に飾ろ。」
「プリクラどんだけ飾るの?」
「壁一面でしょ。」
るいの部屋は今までのプリクラが全て飾られている。
少し怖いが、当の本人は満足しているようだ。
次はUFOキャッチャーをする。
これまた難しい。
どこにアームが入るのか検討もつかない。
「下手くそ、私がやるわ。」
「あ、お願いします。」
るいは口調が荒っぽいところがある。
そんなところもかわいい。
ギャップもあっていいよね。素晴らしい。
「よっしゃ!取れたぞ!」
「流石です、姫。」
るいが取った景品はキャラクターのぬいぐるみ。
かなり大きいがどうやって持って帰るんだろう。
「ほれ、持て。」
「はい。」
王子じゃなくて奴隷なんじゃないのか?
そう思う人も居るだろう。
本当だよね、奴隷だよねこれ。
フードコートに行き、ラーメンとうどんを頼む。
「早く出来ないかなー」
「お腹すいたね。」
ウトウトしていると、るいの呼び出しベルが鳴り響いた。
「わ、心臓止まるかと思った。」
「早く取りに行って。」
るいのラーメンを取りに行き、席に持って行く。
「せーちゃんのも鳴ってるよ。」
なんで僕がどっちも取りに行かないといけないんだろう。
往復しながらそう思う。
「「いただきまーす」」
「美味!」
「美味しいね。」
麺をすすり、汁を飲む。
疲れた身体に染み込んでいく気がした。
「「ごちそうさまでした」」
食べ終わり、色々なお店を周る。
「このイヤリングかわいいよ、ペアで買おうよ。」
「いいね。」
「このワンピースかわいい!」
「かわいいね。」
「あ、このキーホルダーお揃いにしよ!」
「そうだね。」
るいに連れ回され、荷物が増えすぎた。
この荷物ももちろん僕が持つ。
電車に乗り、家に帰る。
「楽しかった!」
「僕も楽しかったよ。」
嬉しそうなるいを見ると、疲れが和らいだ気がした。
いや、気の所為だったかもしれない。
るいの家まで荷物を運び、僕も家に帰る。
るいのお母さんから「お疲れ様」と書かれたグミをもらった。
グミを食べながら見る夕焼けは綺麗だった。
プリクラの落書き→「JKライフも姫と王子様!」




