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姫と王子になりたい百合カップル  作者: 雨宮雨霧
1年生

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2

4月1日。

入学式はまだだが、高校の制服を着てプリクラを撮った。


「待って、宇宙人じゃん。」

「せーちゃん雰囲気違いすぎる!」


目がデカすぎてビビる。

僕もるいもこんな顔ではない。


「証明写真のほうがよくない?」

「なに言ってんだ。」


るいに睨まれた。

仕方がないので撮り続ける。


落書きをして、プリントされるのを待つ。

ゲームセンターはがやがやしていて苦手なのだが、るいは好きらしい。

王子だから我慢して付き合う。

…聞こえていなければいいが。


「かわいいー、部屋に飾ろ。」

「プリクラどんだけ飾るの?」

「壁一面でしょ。」


るいの部屋は今までのプリクラが全て飾られている。

少し怖いが、当の本人は満足しているようだ。


次はUFOキャッチャーをする。

これまた難しい。

どこにアームが入るのか検討もつかない。


「下手くそ、私がやるわ。」

「あ、お願いします。」


るいは口調が荒っぽいところがある。

そんなところもかわいい。

ギャップもあっていいよね。素晴らしい。


「よっしゃ!取れたぞ!」

「流石です、姫。」


るいが取った景品はキャラクターのぬいぐるみ。

かなり大きいがどうやって持って帰るんだろう。


「ほれ、持て。」

「はい。」


王子じゃなくて奴隷なんじゃないのか?

そう思う人も居るだろう。

本当だよね、奴隷だよねこれ。


フードコートに行き、ラーメンとうどんを頼む。


「早く出来ないかなー」

「お腹すいたね。」


ウトウトしていると、るいの呼び出しベルが鳴り響いた。


「わ、心臓止まるかと思った。」

「早く取りに行って。」


るいのラーメンを取りに行き、席に持って行く。


「せーちゃんのも鳴ってるよ。」


なんで僕がどっちも取りに行かないといけないんだろう。

往復しながらそう思う。


「「いただきまーす」」


美味(うま)!」

「美味しいね。」


麺をすすり、汁を飲む。

疲れた身体に染み込んでいく気がした。


「「ごちそうさまでした」」


食べ終わり、色々なお店を周る。


「このイヤリングかわいいよ、ペアで買おうよ。」

「いいね。」


「このワンピースかわいい!」

「かわいいね。」


「あ、このキーホルダーお揃いにしよ!」

「そうだね。」


るいに連れ回され、荷物が増えすぎた。

この荷物ももちろん僕が持つ。


電車に乗り、家に帰る。


「楽しかった!」

「僕も楽しかったよ。」


嬉しそうなるいを見ると、疲れが和らいだ気がした。

いや、気の所為だったかもしれない。


るいの家まで荷物を運び、僕も家に帰る。

るいのお母さんから「お疲れ様」と書かれたグミをもらった。

グミを食べながら見る夕焼けは綺麗だった。

プリクラの落書き→「JKライフも姫と王子様!」

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