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2月14日。
バレンタイン。
るいに贈るチョコを制作したいところだが既製品で済ませる。
作ってもいいけど…失敗したくないし。
放課後の教室でチョコを渡しあった。
「ハッピーバレンタイン!」
「るい、これ作ったの?」
「作ったよ!」
誇らしげに言う姫。
綺麗に包装されていて開けるのがもったいない。
開けてみるとチョコのカップケーキが並んでいた。
「お母さんと作ったの、大変だったよ。」
「後片付け大変そう。」
「地獄だった。」
苦笑いをする姫。
これは大変な状況だったに違いない。
「食べてみて。」
「いただきます。」
甘さ控えめのカップケーキ。
パクパク食べれるくらい美味しくできている。
これ、既製品で悪いけど。
姫にチョコを渡す。
「チョコいっぱい。ありがとう!」
「僕も作ればよかったね。」
「来年は一緒に作ろっか。」
「「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ます!指切った!」」
来年は一緒に作ろう。
指切りってなんか怖い言葉が並んでいる。
針千本飲まされないようにちゃんと覚えていないといけない。
◇
すぐにやってきた学年末。
勉強は今までで一番頑張った。
きっとできる!と自分に言いかせながらテストが始まった。
皆が一斉にテストをめくる音。
問題を解く音。
どれも緊張。
これやったのに思い出せない。
これは覚えているけど…
50分って長いようで短いな。
「はー!疲れた。」
「るいどれくらいできた?」
「全然無理。」
2日間のテストはとても疲れた。
単位落とさないかな。
大丈夫かな。
多分留年はしないだろうけど…
「末永、こっち来い。」
「はーい。」
呼び出される姫。
嫌な予感。
「追試!最悪!あー!」
「一緒に勉強しよっか。」
「最悪だー」
追試というチャンスをもらえただけマシだろう。
僕も勉強したのにギリギリ赤点回避。
補習に呼び出されることとなる。




