25
2月。
期末も迫ってきている。
学年末とかいう怖い単語。
全範囲覚えているわけがないだろう。
ため息ばかり出る。
勉強していると、0時ぴったりにスマホに着信が入った。
「せーちゃん!お誕生日おめでとうー!」
「え?ありがとう?」
「え?忘れてたの?今日は2月11日よ。」
「あ、待って誕生日じゃん。」
「誕生日パーティ、部活終わったらやるからね。」
完全に忘れていた。
誕生日だったのか。
テストが迫ると時間がない!ってなるから…
その割に点数が上がらないんだけど。
2月11日。
16歳になりました。
勉強も程々にして、お風呂に入ってバタンキュー。
一瞬で朝になる。
怖い。
「せーちゃんお迎えにあがりましたよ。」
「るい、もうちょっと待ってて。」
「早く来たからお着替え手伝うよ♡」
「やめなさい。」
つきまとってくる姫を部屋から追い出し、急いで着替えて身支度をする。
家まで迎えに来てくれるとは聞いていない。
サプライズのつもりかな。
「おまたせ、行こっか。」
「せーちゃん勉強してたんでしょ。偉いねー」
「なんで棒読み。」
留年したくない。
できないそんなこと。
頑張るしかないのだよ…
6時間授業を終え、部活もなんとか終わった。
テスト2週間前だからまだ部活がある。
部活は好きだけど早く帰りたい気持ち。
「早くシャワー浴びたい…」
「誕生日お祝いするんだよ、早く帰ろ。」
「るいは一回家に帰らないの?」
「要るものは朝置いてきたよ。」
そういえば荷物をいっぱい持っていた。
朝来たのは効率を良くするためか。
るい、かしこい。偉い。
◇
シャワーを浴びて、パジャマに着替えようとした。
するとるいに怒られたのでお気に入りの服を着た。
このまま寝てしまいそう。
リビングに行くと、色々並んでいた。
「芹那の好きな寿司と唐揚げよ。」
「お寿司の種類多い、すごく美味しそう。輝いてる。」
少しいいお寿司。
美味しくて幸せ。
疲れなんてあっという間に吹っ飛んだ。
唐揚げ美味しい。
美味しいでいっぱい。
「ハッピーバースデーせーちゃん!」
「おー、ありがとう。」
叫びながらプレゼントを持ってきてくれた。
中身を開けるとまさかのびっくり箱。
「るい…」
「びっくりした?本物のプレゼントはこっちね。」
気を取り直して中身を見る。
イヤーカフ、ネックレス。お菓子。
「いっぱい悩んで買ってきたんだよ。せーちゃん欲しいもの言ってくれないから。」
「ありがとう。嬉しいよ。」
「ぎゅー、して?」
上目遣いで抱っこをねだる姫。
断る理由なんてない。
手を広げ、飛びついてくる姫をなんとか受け止める。
「ラブラブね〜」
にやにや笑う親たち。
恥ずかしい。
「ケーキ、食べるでしょう?」
「タルトだ。やったー!」
実はタルトが好き。
ろうそくを刺して、火を消す。
祝ってもらう時間がすごく恥。
「このタルト美味しい。サクサク。」
「フルーツも美味しい。」
あっという間に食べ終わり、るい家は明日に備えて帰っていった。
母からの誕生日プレゼントももらった。
「高校生の総復習…」
「ちゃんと勉強してね!」
もうちょっといいプレゼントなかったかな。




