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姫と王子になりたい百合カップル  作者: 雨宮雨霧
1年生

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三学期始業式。

早いものでもう三学期だ。

突き刺すような冷たい風を浴びながら駅に行く。


「せーちゃん!」

「るい、おはよう。」

「宿題ギリギリ終わったよー」

「それはよかった。」


何日もビデオ通話をして泣きながら宿題をする姿を見ていたからなんだかホッとした。

久しぶりの満員電車はキツイ。

なんでこんなに混んでいるんだろう。

圧死してしまいそうだ。

目を回しながら学校に着いた。

教室に入ると久しぶりの歓声を浴びる。


末永様と黒木様だ!

じゃないのよ。

学校で姫と王子したいわけじゃないのよ。

机には防寒グッズが置かれていた。

これはまぁありがたい。

るいによく渡しているカイロも誰かからもらったものだ。


「せーちゃん、私たち他の人と話さないのになんでこんなに人気なんだろうね。」

「フィルターがかかっているんだよ。」

「それはすごいね。洗脳かな。」


寒い体育館での始業式。

長い校長の話。

カイロがないと死んでしまいそうだった。

宿題の提出もちゃんとできたし、二年生のゼロ学期も始まったし。

いっぱい遊ぼうかな。

テストもすぐに来るけど…

なんとかなるさ。


「お昼で学校終わりって思ったら部活あるの意味分からない。」

「いつもより早く帰れたんだしいいでしょ。」

「せーちゃん、しゃぶしゃぶ食べたい。」

「すき焼き食べたい。」


肉が食べたい。ということでやってきました。

僕の家。

両家に肉が食べたいとメールしたところ鍋をすることに。


「カセットコンロ奥にあったから出すの疲れたわ。」

「お肉買ってきました〜特売です!」

「どうせなら高いお肉がよかった!」

「食べれるだけ有り難いと思いなさい。」


冷たくなった身体に沁みる温かい鍋。

肉も野菜も美味しい。

鍋のいいところは野菜をたくさん摂れるところ。あと温まるところ。

お鍋最強で最高ですね。


「シメはラーメンとうどんですか?」

「るいは食べ過ぎよ。」

「いっぱい食べてるのになんで太らないの?」

「吹奏楽部だから?」


るいが所属する吹奏楽部はよく走っている。

陸上部の僕でもしんどいと思うのに、めっちゃ走っている。

そりゃカロリー消費するよね。


「とりあえずラーメン入れて、汁が余ったらうどんね。」

「やった。」


湯気で保湿。

温かい…熱い…

鍋に顔を近付けるのはよくない。


「いい感じかな。食べていいよ。」

「美味しい!」


取り皿にラーメンをよそって一目散に啜る。

美味しい。

いくらでも食べられる。

七味をかけても美味しい。

最高としか言いようがない。


「うどん茹でれる汁がないわ。これで終わり。」

「えー」

「るい、美味しかったでしょ?」

「美味しかったよ。お腹膨れてきたかも。」


心も体もぽかぽか。

満たされた。

ごちそうさまでした!

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