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姫と王子になりたい百合カップル  作者: 雨宮雨霧
1年生

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今日は冬休みの宿題をやっつける日。

何もやっていない。

あー!


「せーちゃんやっほ。宿題のお時間ですよ。」

「嫌だなー」

「嫌だねー」


ビデオ通話をしながら宿題を進める。

ワークは答え写しながらたまに間違えたふりをしながら。

書き初めは大胆に。

読書感想文がないだけマシ。


「あー、眠いから寝るね。」

「宿題放棄するの?!」


るいはお昼寝タイム。

僕は今日中に終わらせるつもりで頑張る。

毎日ちゃんと宿題やればいいのにって大人は言うけどさ。

そういう大人も最終日に焦ってやってたんでしょ?って思う。

Yやらないから

Dできない

Kこれ現実


3時間経過。

大分終わってきた。

何も頭に入っていないけど。

るいはまだ寝ている。

終わらないよ?

流石に疲れたので休憩を挟む。

ココア淹れてこよう。


「あら、宿題は?」

「大分終わったよ。休憩がてらココア飲もうかと。」

「お母さんの分も作ってね。洗い物もやってね。」

「はいはい。」


甘いココアは身体に染み渡る。

疲れた頭が癒やされる感じがした。

美味しい。


「じゃあ戻るね。」

「ラムネあげるわ。ラストスパート頑張ってね。」

「うん。」


頑張ろう、気合いを入れて机に向かう。


「せーちゃん!どこ行ってたのー」

「るいおはよう。ココア飲んでたよ。」

「宿題やった?」

「もうすぐ終わるよ。」

「え、私終わってないよひどい。」

「酷くないでしょ。」


るいに理不尽に怒られながらシャーペンを滑らせる。

よく動くお口と動かない手。

そろそろ黙ってもらいたい。


「るい、宿題終わらなかったらって僕のせいにするのはダメだからね。手伝わないからね。」

「ケチ。王子なら姫を助けてよ。」

「学校の勉強に王子も姫も関係ない。」

「姫怒った!寝る!」


機嫌を損ねたらしい。

面倒な子だ。


「るい、家行くからね。」

「なんで。」

「一緒に宿題やろう。」


残りの宿題をまとめて、るいの家に行く。

低カロリーのチョコも持っていっておこう。


「お邪魔しますー」

「せーちゃんのバーカ。」

「なんでだよ。」


プンスカしている姫はチョコで落ち着かせておこう。

「チョコ美味しい。」

「それはよかった。じゃあ宿題しよっか。」

「うん。」


ご機嫌を取りながら答えを写す。

そう、写しているんだ。

悪い子だろう。

自分のためにもならないけど、終わらないから仕方がない。


「なんで宿題あるんだろう。」

「それな。なくていいのにね。」

「年末年始以外さ、部活あるわけじゃん。休みないじゃん!」

「そうだね。」


文句を言いながら宿題を進めるるいは偉いよ。

すごく偉い。


「お腹すいた。」

「もう19時だ。お腹すいたね。」

「せーちゃんご飯食べていくでしょ?」

「そろそろ帰りたいかな。」

「バカ王子さようなら!」


カバンを窓から投げ捨てられた。

急いで取りに行くと、窓からバカと叫ばれた。

あ、上着部屋に忘れてる。

まぁいいか。


「せーちゃん、帰るの?」

「追い出したじゃん。」

「上着忘れてるよ。」

「ありがとう。」


玄関から飛び出してきたと思えば泣いている。

何この子。どうしたの。

なんでこんなに感情の起伏激しいの…


「るい、久しぶりに寝落ち電話しようか。」

「する。」

「よし、じゃあまた明日ね。」


ラムネも手渡して家に帰った。

王子として姫の機嫌を取るのは当たり前ではある。

だからもっと観察しないと。

反省有りの一日だった。

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