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姫と王子になりたい百合カップル  作者: 雨宮雨霧
1年生

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12月某日

今日はるいとクリスマスプレゼントを選びに行く。

楽しみだ。

寒いからしっかり防寒対策をしないと。


「るいー、行こー」

「待って、髪飾り着けるから!」

「はーい。」


外で待たされるのも苦だ。

寒いよ早くして。


「お待たせってなにしてるの。」

「寒いからラジオ体操。」

「やめてよ恥ずかしいな。」


いつものショッピングモールへ向かう。

違う場所に行ってもいいのだが、迷子になるから行けない。

お互いに方向音痴なのだ。


「よし、じゃあ二千円分選ぶよ。プレゼント交換楽しみにしてるから。」

「レッツゴー」


二千円分、相手のためのプレゼントを選ぶ。

さて、なにをあげようか。

このブレスレットいいな。あ、るいが好きそうなシュシュ。

うーん…


1時間後、フードコートで落ち合った。

悩ましい買い物だった。


「何買った?」

「クリスマスまでのお楽しみだよ。」

「だよねー」



クリスマスイブ。

今日はプレゼント交換を実施する。

ラッピングもしてもらったし、変なものは選んでいないはずだ。


「プレゼント交換会〜!」

「いぇーい。」

「まずは私からプレゼント紹介しますよ。」

「わー」


「ブレスレット?私つけたことないんだよね。あざまる。

これはシュシュですね。ふわふわ、気持ちいい。

あとは玩具菓子!ありがと!全部嬉しいよ。」

「それはよかった。」


「次は僕ですな。

シルバーの指輪だ。かっこいいね。

ぬいぐるみだぁ、わぁぁぁぁ」

「せーちゃんの好きな犬のぬいだよ。良かったね。」

「ありがと!ありがとう!」


プレゼントはなかなかいいものを選んだのではないだろうか。

喜んでくれてなによりだ。

犬のぬいとは今夜から一緒に寝る。



クリスマス。

みんな大好きサンタさんは残念ながらもう来ない。

悲しいがローストチキンとかケーキとか食べれるはずだから我慢する。

冬の朝はまだ薄暗い。

チカチカと光るクリスマスツリーが少し寂しく感じる。

こんなに小さかったかな。


親と晩御飯の買い出しに行き、ケーキのスポンジを買った。

今年はクリスマスケーキを作ってみる。

まぁ、僕にはできないと思うけど…


「芹那、まずはシロップをスポンジにつけてくれる?両面ともよ。」

「分かった。」


あ、やべ。こぼした。

ベタベタになる前に雑巾で拭いておく。


「生クリーム泡立てたから塗っていって。均等にね。」

「うん。」


綺麗に塗れない。こんなに難しいのか。

ガタガタになってしまった。


「上出来や、じゃあフルーツ置いて。」

「あい。」


適当に並べる。断面はどうでもいい。


「冷やすから放置ね。食べるなよ。」

「食べません、神に誓って。」


夜になり、るいとるいのお母さんが来た。

食べます、ひたすらに。


「せーちゃんの横隣は私だよね?」

「そうなの?」

「そうだよ。バカなの?」

「え。」


るいと馬鹿みたいな話をし、親たちは台所で動いている。

手伝いくらいしろよ、と思うだろう。

手伝ったら親の仕事増えるからさ…


「はい、できました。といってもほぼレンチンしただけだけど。」

「ジュースあるから飲んでいいよ。特別ね。」

「「いただきます!」」


クリスマスは美味しい。

毎日クリスマスならいいのに。

それはそれで嫌か。

ローストチキン、ピザ、ケーキとか。

全部美味しいから困る。


「よく食べたわね、あんたたち。」

「食べすぎたかな?」

「だね。」


聖なる夜はるいとお泊り。

甘い甘い時間だった。

何をしたかは想像に任せよう。


「せーちゃん、チョコとマシュマロって美味しいね。」

「チョコとポテチも案外いけるよ。」

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