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12月某日
今日はるいとクリスマスプレゼントを選びに行く。
楽しみだ。
寒いからしっかり防寒対策をしないと。
「るいー、行こー」
「待って、髪飾り着けるから!」
「はーい。」
外で待たされるのも苦だ。
寒いよ早くして。
「お待たせってなにしてるの。」
「寒いからラジオ体操。」
「やめてよ恥ずかしいな。」
いつものショッピングモールへ向かう。
違う場所に行ってもいいのだが、迷子になるから行けない。
お互いに方向音痴なのだ。
「よし、じゃあ二千円分選ぶよ。プレゼント交換楽しみにしてるから。」
「レッツゴー」
二千円分、相手のためのプレゼントを選ぶ。
さて、なにをあげようか。
このブレスレットいいな。あ、るいが好きそうなシュシュ。
うーん…
1時間後、フードコートで落ち合った。
悩ましい買い物だった。
「何買った?」
「クリスマスまでのお楽しみだよ。」
「だよねー」
◇
クリスマスイブ。
今日はプレゼント交換を実施する。
ラッピングもしてもらったし、変なものは選んでいないはずだ。
「プレゼント交換会〜!」
「いぇーい。」
「まずは私からプレゼント紹介しますよ。」
「わー」
「ブレスレット?私つけたことないんだよね。あざまる。
これはシュシュですね。ふわふわ、気持ちいい。
あとは玩具菓子!ありがと!全部嬉しいよ。」
「それはよかった。」
「次は僕ですな。
シルバーの指輪だ。かっこいいね。
ぬいぐるみだぁ、わぁぁぁぁ」
「せーちゃんの好きな犬のぬいだよ。良かったね。」
「ありがと!ありがとう!」
プレゼントはなかなかいいものを選んだのではないだろうか。
喜んでくれてなによりだ。
犬のぬいとは今夜から一緒に寝る。
◇
クリスマス。
みんな大好きサンタさんは残念ながらもう来ない。
悲しいがローストチキンとかケーキとか食べれるはずだから我慢する。
冬の朝はまだ薄暗い。
チカチカと光るクリスマスツリーが少し寂しく感じる。
こんなに小さかったかな。
親と晩御飯の買い出しに行き、ケーキのスポンジを買った。
今年はクリスマスケーキを作ってみる。
まぁ、僕にはできないと思うけど…
「芹那、まずはシロップをスポンジにつけてくれる?両面ともよ。」
「分かった。」
あ、やべ。こぼした。
ベタベタになる前に雑巾で拭いておく。
「生クリーム泡立てたから塗っていって。均等にね。」
「うん。」
綺麗に塗れない。こんなに難しいのか。
ガタガタになってしまった。
「上出来や、じゃあフルーツ置いて。」
「あい。」
適当に並べる。断面はどうでもいい。
「冷やすから放置ね。食べるなよ。」
「食べません、神に誓って。」
夜になり、るいとるいのお母さんが来た。
食べます、ひたすらに。
「せーちゃんの横隣は私だよね?」
「そうなの?」
「そうだよ。バカなの?」
「え。」
るいと馬鹿みたいな話をし、親たちは台所で動いている。
手伝いくらいしろよ、と思うだろう。
手伝ったら親の仕事増えるからさ…
「はい、できました。といってもほぼレンチンしただけだけど。」
「ジュースあるから飲んでいいよ。特別ね。」
「「いただきます!」」
クリスマスは美味しい。
毎日クリスマスならいいのに。
それはそれで嫌か。
ローストチキン、ピザ、ケーキとか。
全部美味しいから困る。
「よく食べたわね、あんたたち。」
「食べすぎたかな?」
「だね。」
聖なる夜はるいとお泊り。
甘い甘い時間だった。
何をしたかは想像に任せよう。
「せーちゃん、チョコとマシュマロって美味しいね。」
「チョコとポテチも案外いけるよ。」




