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姫と王子になりたい百合カップル  作者: 雨宮雨霧
1年生

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13

8月

夏真っ盛り。

エアコンがないと生きていけない。

こんな酷暑なので、るいと遊びに行こうにも暑くて行けない。

最近はビデオ通話をしている。

あ、あと課題もやばい…


「せーちゃん宿題終わんないよー」

「それな。ワークは答え写せばいいけど読書感想文ムリ。」

「やる気でない。」


やる気0な僕たち。

これも暑さのせい。

全ては暑いのが悪い。


アイスをかじりながら答えを写す。

所々間違えたふりもして。

先生からしたらバレバレなんだろうが、僕はいつもこうする。


「せーちゃん、見てー!」


スマホから爆音が鳴ったと思ったらるいの声だった。

心臓止まるかと思った。

スマホを見ると、


「おまっ、はしたない格好するな!」

「えっへへー」


胸元を見せつけるるいの姿があった。

本当にやめてほしい。

いくら恋人どうしだからだといって…


「見てー!バ○ブ!」

「やめろ!」


面白そうなるいと身体の体温が爆上がりな僕。

もう本当に暑い夏だ。


◇◇◇◇


今日はあやつとプールに行きます。

海のリベンジ。

市のプールだからるいも露出狂にはならないはず。


「やっほー!!」

「元気だね。」

「そらもう!プールですから!」


日傘を差するいもかわいい。

フリルのついたピンク色の日傘。

僕は安売りしてたシンプルな日傘。


「まずは着替えまーす。」

「次はシャワー!」

「じゃあ飛び込みまーす。」

「飛び込まないでいいから!実況しないでいいから!」


人は多いが、泳げないことはない。

僕は水に浸かるだけなので問題はないが。


「ひゃー、冷たい。気持ちいいねー」

「ねぇ、待って。入れない怖い。」

「せーちゃんプール入ったことないもんね。ほら、おいで。」


手を差し伸べるるい。

手を握りしめ、心臓をバクバクさせながらプールに少しずつ入る。


「じょうずじょうず!せーちゃんよくできましたねぇー!」

「もう、からかわないで!」


小学生の子でも普通にプールに入れるのに僕ってやつは…


「冷たいねー、気持ちいい。」

「動きにくい…冷たい、」

「私泳いでくるからせーちゃん見てて!」


ぷかぷかするレーンとガチ泳ぎするレーンに分かれている。

るいは泳ぐらしい。すごいなー


クロールで24m泳ぎ切る。

平泳ぎで24m泳ぎ切る。

るい、すごい。


「はー、疲れた!」

「すごいねるい。あんなに泳げるなんて…」

「水泳嫌いな王子様、姫が教えてあげるわ。」

「え。」


どうしよう。ガチ指導が始まってしまった。

帰りたい。


「るい、帰る。」

「もう帰るの?私まだ泳ぎたいんだけど。」

「帰るのー!」


プールからあがり、プールサイドを駆け走る。


「ひゃっ、」

「せーちゃん危ないでしょ?!走っちゃ駄目です!」

「ごめんなさい。」


滑ってひっくり返りそうなところをるいが助けてくれた。

姫は王子でした。



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