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姫と王子になりたい百合カップル  作者: 雨宮雨霧
1年生

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11 夏祭り!!

夏祭り。

今日は浴衣を着てヘアアレンジをして夏祭りを楽しむんだ。

張り切って準備をする。

るいの家で着付けをしてもらうんだが、るいの浴衣はどんななんだろう。

気になって仕方がない。

髪型これでいいかな?

いつもとは違う髪型にしてみよう。

前髪を分けて、波巻きにしてみる。

なんか違う?いい?

毎日顔を合わせているのに緊張してしまう。

あぁ、もう時間だ。急がないと。


「せーちゃーん!」

「るい、外で待たなくていいよ。暑かったでしょ?」

「さっき出てきたから大丈夫。ほら、着付けしよ。」


「あらー、芹那ちゃん髪型変えたのね。似合ってるわ。」

「ありがとうございます、」

「波巻き?コテ?アイロン?ねー、私も巻きたい!」

「僕でいいなら巻いてあげるよ。」

「やったー」


まずはるいの髪を結う。

長い髪はふわっと薔薇の香りがする。


「るいの髪、いい匂いだね。」

「そーでしょ、さすが私。」

「威張らんでいいよ。」


髪を梳かし、コテで毛先から上へ巻いていく。

巻いた髪は崩さずに少し置いておく。


「髪飾りつける?」

「シュシュと花の飾りのピンあるよ。せーちゃんもつけてね。」

「考えとくわ。」


巻いた髪を手で梳かし、ツインテールをする。

耳より少し上くらいで結んで、ゴムで仮止め。

シュシュをつけて、ゴムに花飾りのピンを差す。


「おー!なんかゴージャス。」

「あらー、芹那ちゃんさすがね。上手。」


不慣れで申し訳ないが、喜んでくれていて何よりだ。


「せーちゃんも髪飾りつけて!」

「いいよ、僕は。」


無理やり付けられた。

水色の花飾りを。


「水色かわいいー」

「似合うわねー」


いよいよ着付け。

一人ずつ着せてもらい、どんな浴衣かはお互い知らない。


「二人ともご対面していいよ。」


そう言われ、仕切りを外す。


「るい、姫じゃん。」

「せーちゃんカッケーな!」


るいはピンク色の浴衣に白の花模様。

僕は黒でシンプルに。つまんないとか言わないでね。


「早くお祭り行こ!」

「そうだね。」

「楽しんでらっしゃい。」


お祭りの会場まで歩く。

道中は人でいっぱいだ。


「せーちゃんとお祭り行くの好きなんだよね。」

「僕も好きだよ。」


会場に着くと、多くの人で賑わっていた。

色んな屋台、カップル…


「どこ回ろうか?」

「まずは金魚すくいだよね。あ、スーパーボールしかないんだっけ。」

「金魚すくいなくなったよね。そういう時代だよなー」

「スーパーボールの使い道ないけどやろ!」


ということで始まりました。スーパーボールすくい。

まずは僕から。


「待って、無理。ポイ破れた。」

「お兄さんもう1回できるよ。」

「1個だけ取れた!やったー!」


結果

芹那 1個


次はるい。


「たのしいー!」

「お姉さんなかなかやるね。」


結果

るい 64個


「るいすごいね。」

「せーちゃんしょぼいよ。」

「うるさい。」

「てかせーちゃんお兄さんって言われてたね。今日は一段とかっこいいもんね!」

「るいはかわいいよ。」


「あ、射的!あのぬいぐるみ取る!」

「あのクマ?取れるかな。」


まずはるいから。


「あ、無理。当たりもしなければかすりもしない。」

「残念賞のティッシュね。」


次は僕。


「クマ…クマ…」

「お兄さん上手だねー、あのクマ取るの一番難しかったのにすごいねー」


「ほれ、クマ。」

「せーちゃんすごいね。クマ取れちゃうなんて。」

「執念で取った。」

「ありがと!」


チュッ


「な、なにすんだ。」

「顔赤くしてかわいいー」

「お前なー!」


「かき氷だって!食べよ。」

「いちごとブルーハワイください。」

「まいどー」


「冷た!頭キーンってする!」

「シロップの味って全部同じらしいよ。」

「マジ?いちごの味するのに。」


冷たいかき氷は火照った体を冷やしていく。

夏だなー


「焼きとうもろこし!焼きそば!たこ焼きー!わたあめ!」

「どんだけ食うんだよ、大丈夫か?」

「せーちゃんとはんぶんこするから大丈夫〜」

「巻き添えか…」


「いっぱい食べたしヨーヨー釣りでもやろ。」

「元気だなお前、」


「お姉さん上手だねー、お兄さん頑張って!」


どんどん釣っていくるい。

1個も取れず凹む僕。


「15個取れちゃったー!でも2個しかもらえないなんてケチだなー」

「ヨーヨーなくなったら商売できないでしょ。」

「それもそうか。」


「「まもなく打ち上げ花火が開始します。混雑しますのでお気をつけください。」」


「花火!どこで見ようか。」

「いい場所知ってるよ。」

「まじか!さすがせーちゃん。」


会場から少し離れたところにある人気の少ない場所。

坂の上だから花火が近く見える。


「人居ないね。特等席?」

「何しても気付かれないね。」

「キスでもする?」

「あー、聞こえないなー」


首筋に冷たいものが触れる。


「ひゃっ、」

「さっきラムネ買ったから飲も。」

「ありがと。」


ラムネに口をつけると花火が始まった。

大輪の花が打ち上がっていく。


「デカく見える。すごい、きれい。」

「ずっとこの時間が続けばいいのにね。」

「せーちゃんと見れてよかったよ。」


終盤に迫ってきて、迫力はどんどん増していく。


「また一緒に見ようね。」

「あたりまえでしょう。」


最後の連続で打ち上がる花火を見送った。

幸せな時間は一瞬だった。


「会場、戻ろっか。」

「うん。」


花火が終わり祭りもいよいよ終わり。

まだ終わってほしくないのに。


「最後になにかする?」

「るいと一緒に居たい。」

「もー、ずっと一緒に居るでしょ。あ、りんご飴まだだった!買ってくるね。」


屋台に滑り込んでいくるい。

何故かすごく心が寂しい。


「せーちゃん一緒に食べよ。早く食べないと飴溶けちゃうから。」

「美味しそうだね。いただきます。」


甘い飴はパリッと割れて、りんごの酸味と甘みが口に広がる。


「美味しいね。」

「二人一緒にかじるのも楽しいでしょ!」

「そ、そうだね。」

「お祭り終わるからって寂しいんでしょ?夏はこれからだよ、大丈夫!」


謎の慰みをもらって解散した。

寂しい気持ちが溢れて鬼ほどスタ連したのはココだけの話。

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