表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/2

次の日

 朝、目が覚める。なんだか外が騒がしいが、まぁあとで良いだろう。顔を洗い、歯を磨き、飯を食う。とそこまで済ませたところでドアがノックされる。

「ガディさーん。荷物を預かっているんですけどー」

「いったいなんだ?」

「パージさんからです。今日この時間に絶対届けてくれとのことでして。まぁ中身の予想はついてますけどね。結成五年おめでとうございます」


それだけ言うとギルドの職員は帰っていった。パージから?昨日ならともかく次の日に?まぁ大方ケーキとか手紙とかそんなところだろう。あいつはこの手の記念日にうるさいからな。

それにしても昨日は悪いことをした。紅蓮の嵐に誘われているなんて嘘だ。才能も経験も豊富なあいつならともかく経験しかない俺に誘いが来るなんてありえない話だってのに。あいつはいつも俺のおかげだなんて言っているがほとんどはあいつのおかげだ。夢溢れていたあの頃とはもう違う。自分には才能がないことに目をつぶって今まで頑張ってきたが、もうそれもやめる時だ。実家の母さんが倒れ、俺も自分に見切りをつけるときが来ていて、その答えに至るのはまぁ必然なのだろう。それに紅蓮の嵐はあいつを引き受けてくれると約束してくれた。これで俺は心残りなく実家に帰ることができる。


すまないな、パージ。なにも言わないでお前を置いていく俺を許してくれ。


それにしても本当にやかましいな。帰る前に確認だけしていくか。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ