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ようやく救出作戦?



目の前に塔が見える。


「ようやくたどり着いたな、結局倍の時間がかかったか」


もう夕方だ、塔の外か中で休まないといけない。


「前の塔を考えると、塔の中が安心でしょう。一階層なら大した魔物は現れないと思います」


コビンが進言する。


僕もその通りだと思うし、下手に外で泊まって魔物の死骸を増やしたくない。


魔物の死骸を目指して更に魔物を呼び寄せるのはまずいだろう。


どうせ夜になるんだ、塔の中でも変わらない。


そう思って塔に入ると、かなり中が明るい!


「これって昼間と変わらないです!」


ルビーが明るさを指摘する。


実際、明るいのだ、まさに昼間と変わらない。


「これは休めるのか?」


逆に体力がある内に塔の一階部分を攻略しようと言う話になった。



明るくて、何も無い。


白い空間の中、上にあがる階段は見つからない。


ジリジリと精神的にキツイ!たまに見かける扉を開けると外に出てしまう。



「広いし、上に上がる階段は見つからない。何か見落としているのではないだろうか?」


前回の塔攻略はエゲツないけど、恐怖なり、嫌悪感なり、分かりやすかった…。


今回の塔攻略は、精神的に地味にキツイのだ…。




「この塔はそれが目的では?だとすると…」


コビンがそう言うと、あちこち走り回っている。


「結論から申しますと、一度皆様外に出ましょう」


そうコビンが言うと、一つの扉を指した。


そこからみんなが出て、塔をまわって次の扉を開ける。


「ここは先程とは違うでしょう…」


さっきまでと真逆で真っ暗だった…。


「夜目が効きますので着いて来て下さい」


そう言うコビンのあとをついていく。


「ここからは階段になります」


確かに階段になっていた。上に続く階段だ。



「どうやらいやらしいな、ここの主人は!」


一階層でこれだ、上に上がれば上がる程、何があるかわからない。



予感は的中した…。


二階層は階段だらけ、ムンクの絵か!と叫びたくなった。



三階層は迷路だった…。


これが罠も無く、単純な迷路で、余計に罠を警戒して精神をゴリゴリ削られた。



四階層に到着、目の前に階段がある。


他に何も無いので一旦休憩して、みんなで話し合う。


「明らかにヤバイ、サッサと上に進むか」


僕がそう言うと、一人を除いてみんなが頷く。


「リューイ様、お待ち下さい。ここで休むべきです。

皆様、体力より精神的に厳しいと思います。多分、ここは安全圏です。

わたくしが見張り役を致しますのでおやすみ下さい」



コビンが言うには、今までの流れで、精神的に痛めつけられて、警戒してセーフティスポットを通り過ぎた方がダメージが大きい、だからここは安全圏だとの事。


確かに精神的に来ていた…。



コビンの言う通り休んだが、意外なほど何も無かった。


何故分かったか聞くと、

「コボルト族同士では、相手との商売交渉はこれ以上に難解です。

我が一族であれば、この程度の罠、引っかかる方が恥です。

コボルト族の嗜みの一つでございます」


コビンに言わせれば、一族の中で99.0%引っかからないそうだ。


一部は赤子か、後は年齢がとってもとっても、更にとっても上の方だそうです…。


僕らって一体?コボルトさん達に世界を管理してもらっていいんじゃない?



とにかくコビンの指摘のおかげで休憩に入る。


一応自分から言い出した事なので、休憩の準備をコビンが進めている。


まぁ、コビンの事なので安心だが、

さっきまで上を下を、右を左を迷路攻略していたのにもかかわらず、広場にはテーブルセッティングがされており、その上にはまるでフレンチのコースが並んでいる。


「さあ、お召し上がり下さい。

そのあとは入浴を済ませて、良くおやすみ下さい。

あっ、ポチに関してはコビンが責任を持って対処させて頂きますのでご安心下を!」


そうコビンが言うと、何人ものコビンが見え、次々と配膳されていく。


残像だ…!


「コビンめ、我の覇業を妨げるなどおこがましいわ!

その目に後悔という文字を焼き付け…、焼きっ…、焼きききき、ガギグッ…、スピーィ…、…、」


そしてポチは眠りについた…。


恐るべしコビンの手腕!


「皆様、ごゆっくりおやすみ下さい。

ポチにはリューイ様が作られたネオ麹菌をわたくしなりに改良した安眠薬を処方させていただいております。

これは副作用無く、ポチだけに効果がある、耐性を受け付け無いものなので、ご安心下さい」


多分、マキシマム麹菌でも耐性を持つと思っていたポチを、赤子の手をひねるが如くあしらうとは!


コビンに聞くと、

「コボルト族の嗜みの一つです」

と言われた。


コボルト、世界取れるよ!




事前に取り出しておいた露天風呂(小、垣根付き)にいつの間にかお湯が張っていた。


「ポチがいつ起きるかわからない、女性陣が先に入ってくれ」


そう言ってティーナとルビーを先に入ってもらう。


次は僕達の番だ、ポチは熟睡中!



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