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翌朝、ポチは元気でした?



「おはようございますリューイ様!」


清々しい朝だった、玄関のドアを開けて外に出ると、何故かアフロヘヤーのポチが玄関の前で土下座していた。


コイツ、自力で脱出したのか!



「あぁ、おはよう!よく休めたようだな」



内心、ビビリまくりです。


なぜコヤツは平気な顔で土下座しているのか?


「いやぁ、最初は死ぬかと思いましたが、まさか温泉とは思いませんでした。

途中から意識が薄れて、気がつけば肩凝り、腰の痛みも取れて、持病のミズムシも改善しました!

気持ちもサッパリしています。

ありがとうございます、私の身を案じていただき、更に精進してまいります!」


アフロヘヤーのポチを見つめながら、

「コイツには何をやっても意味が無いのか!ツルッパだったのにアフロ?」とか、

「ミズムシあったのか?」と思いつつ、ある意味の恐怖を感じた…。


きっと、マキシマム麹菌でも、一晩で克服するんだろうな〜、コイツに使うのもったいないな〜、などと、心から思いながらポチのアフロを見つめ続けた…。


目から伝う水は涙じゃ無い、朝日が滲みただけさ…。



家を四次元ポーチに片付けて、周りを見ると、異常な数の魔物が転がっていた。


「そう言えば、こちら側もスタンビートが起きていたんだっけ?」


そう、ナビさんの管理による防衛機構により、僕達は安眠していたが(一部を除く)、よく考えたら、僕達の住んでいた街の方でも塔を含めて、スタンビートが三回起きている。


それでも最小限の被害に抑えた。六芒星の型を考えても、こちらでもスタンビートが発生して、更に魔物が発生したのは想像できる。


魔族の襲来によって村を捨てたのは結果的には良かった訳だ。


当時の力なら全滅だわ!




「それにしても、どんだけやねん!」


いくらナビさんが四次元ポーチの中の石弓矢(竜人族製品)や、ドワーフ製の設置型弓矢を使ったり、僕のオーガソードの連射機能を使ったとしても、倒した数が異常だ…。


朝日が昇る方はまだマシだと思うが、反対側は山が出来てますよ!


一晩ですよ、おかしいでしょ!



ナビさん曰く、

「来るものは拒み、去る者は追わず、その結果だと自負しております」


きっと去る者も追っているよね、だって街道沿にUの字で屍続いているし…。




「細かい事はあとにしよう。先ずは出発準備だ」


そう言うとみんな準備を始めた。


あと半日くらいで塔に着く…。


塔の中ではまた何があるかわからない。


十分な装備で出発する。


コビンはナイフからショートソードに変え、ナイフの一本をルビーに渡していた。


ティーナはおじいさんの形見である刀を背負って、盾と槍を構えている。


ポチは双刀の出で立ちだ、アフロだけど…。



僕はオーガソードを構えていつも通り。


魔物の死骸を四次元ポーチに収納しつつ、塔に向かう。


収納しないと前に進まないのだ!


途中、休憩を挟みながら進んだが、そのたびにポチのアフロがしぼんでいった。


「ポチは面白いのです!

髪の毛が意思を持っているように絡まっている自分達を元に戻そうと蠢いているのです!

研究対象なのです」


ルビーが何か言っていたが、よく意味がわからなかった。


いや、分かりたくなかった……。



視線の先にあるポチは、すでにいつも通りのポチだった。


アフロはどこにも無い…。いや、元から無かったと思おう…。



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