あの空へ、出発?
四羽には僕、ティーナ、ポチ、ルビーとコビンがそれぞれ乗る。
さすがはヴァルちゃんだ、グリーンプレイ達は何も言わなくても「早く跨がれ!」と、頭を垂れている。
僕達はグリーンプレイに騎乗する。
するとグリーンプレイ達は、まるで目的地が分かっているかのように向かいの塔に飛び立って行った。
「空ってこんなに綺麗だったんですね!」
ティーナが、景色を見ながら呟いた……。
今までも空を飛ぶことがあっだが、それは戦闘中だった。
純粋に空を楽しむ事は初めてだったんだろう。
僕は飛行機に乗った事があるが、直に感じるのは初めてなので共感できる。
「あぁ、綺麗だね! ほら、朝日に染まっていくよ」
出発は日の出前だったが、今は日が山の上から完全に姿を見せようとしている。
ライオネ山脈が日に照らされ、美しい姿を見せている……。
僕達はグリーンプレイに跨って空を飛んでいる。
正直、人が乗っているとは思わないだろう。
なぜならグリーンプレイの体から顔しか出ていないんです…。
グリーンプレイは実は華奢で、乗り込んでみるとふわふわの羽根に埋まってしまった。
僕やポチでも顔が出るくらい、ティーナはようやく目が見えてくるくらいだ。
ルビーとコビンに至ってはどこにいるか分からない…。
「リューイ様、そろそろライオネ山脈を越えます。 あのあたりでいかがでしょう」
コビンが的確なアドバイスをくれる。
グリーンプレイ達は戦闘は苦手だ。
ライオネ山脈のふもとに待機してもらい、帰り道の確保の為、比較的安全な場所に居てもらう。
自給自足の便利な乗り物だが、安全は確保しなければならない…。
コビンの指示した場所ならば、食料も事欠かないし、空を飛ぶ魔物も少ないから比較的安全だろう…。
「あぁ、このあたりがいいだろう。ここからは歩いて進もう」
グリーンプレイ達にお礼を言うと、まるで「礼ならいらないぜ、生きて戻んなよ」みたいなニヒルな笑みを浮かべながら飛び立っていった。
なんだか渋い生き物だ、草食系なのに…!
僕達は、塔まであと半日くらいのところで野営を行なった。
塔は竜の村があったところの少し離れた場所にあるようだ。
僕達は、竜人族が竜の村から撤退する時の、川沿いの道を逆に進む…。
この道は比較的安全なのだ…。
その中でも、平で広い場所を選んだ。
「このあたりでいいだろう。みんな離れていてくれ」
僕は四次元ポーチから家を取り出した。
街で住んでいるものより少し大きい。
生活重視と安全重視の家だ。
ポチの覗き対策も完璧だ!
と言うより、ポチが覗き見出来ないようにあらゆる防衛対策をしてある。
まずは外部からの侵入だ…。
半径5キロはナビさんによる警戒、それを越えてきた生き物は、敵意とエロ意を感じた瞬間に自動で石弾クロスボウの一斉射撃による掃討(ナビさん管理による)が行われる。
ポチはこのくらいは潜り抜けるので、家の周りに壁を作り、その周囲に食虫植物「キラープラント」を配置してある。
これは、ヒュドラくらい(竜人族が一小隊で勝てるかどうか?)なら平気で丸呑みする食虫植物の亜種だ…。
これでもエロの為ならポチは、せいぜい衣服を食い破られただけで突破する。
これは経験に基づくのだ!
しかし、我らの家を守る壁には恐ろしい罠が仕掛けてある……。




