ティーナの記憶は…?
おはようございます、よろしくお願いします。
少しするとティーナは目覚めた…。
寝ている間に竜化?は解けていった。
「ティーナ、眠る前のことを覚えているかい?」
そう僕が聞くと、ティーナは首を横に振る…。
「Gが目の前に来た瞬間、目の前が真っ暗になりました。
そのあとはリューイ様に抱きしめられていました…」
「そうか…」
僕は、ティーナの記憶が飛んでいた間のことを伝えた。
黙っている事も出来るが、ティーナの竜化?を受け入れてあげた方が良いと思ったからだ。
「そうですか…。リューイ様、気持ち悪くなったのではないですか…」
ティーナは以前、翼が生えた事も隠そうとしていた。今度は翼だけじゃない。
「いや、久しぶりに可愛いシッポが見れて良かったよ!」
そう言うとティーナが恥ずかしいそうにポカポカ叩いて来た、可愛いらしいものだ!
「ティーナ、さっきの話なんだが、アレが竜化なのか?」
ティーナの話では、あれは竜化ではないらしい。
竜人族はシッポは出し入れできるが、それだけらしい。
ただし竜化とは、完全に竜と化す事が出来き、個人差もあるが力が数倍から数十倍になるとのことだ。
竜化するには相当のエネルギーが必要な為、簡単には出来ないとも話した。
「ティーナ。僕の見たことと、ティーナの話を聞くと、アレは竜化ではないと思う。
ただ、ティーナが身を守る為にはいつか必要な力になると思う。
だから自分の意思で使いこなすことが大切だと思うよ」
ティーナは一瞬身体をこわばらせたが、僕がそう言うと柔らかな笑顔を見せて頷いた。
Gの脅威は去った。とはいえこちらも満身創痍だ(特に精神的に)。
コビンが簡単にやられる事もないだろう。
体制を整えることが大切だ!
四次元ポーチから食料を取り出し体力回復に努めた。
「あの大木の先に何かがあるんだろう」
僕がそう言うとみんなが頷く。
そう、コビンはその先に連れられたのだから!
休憩を終え、大木の前に立つ。
高さにして300メートル越えの大木だ。
「とりあえず上を目指そう」
そう言ってみんなで大木を登り出した。
Gの脅威は去ったが、「もしかして!」という気持ちは拭えない、登るスピードは落ちる。
「パーティを二つに分けよう」
大木を登りロープを張るチームと、それを使って登るチームの二つに分ける。
僕とポチとライアさん(ドライアドだけに木登りが得意)が先行してロープを張る。
カイはロープを回収してドルクが抱えて登る。
エルーサとティーナはロープを伝って登って行く。
ティーナは体力温存の為、エルーサ、ドルク、カイは単純に木登りが不得意なのだ。
ポチがドルクの所までロープを取りに行き、僕らがロープを張り直してみんなを登らせる。
「もうすぐ先端だな」
大木の先端が見えた、先端になにやら赤い光が見える。
「あれは幻術の元ですね」
エルーサさんが答えてくれた。
なんでも幻術を発動するにはその元となる触媒がいるのだそうだ…。
それは魔物であったり、特殊な植物であったり、貴重な金属であったりする。
近づいてみると、それはルビーのような宝石に見えた。
「これはティアドロップですね、それも赤とは高貴なものです」
エルーサさん曰く、ティアドロップとは魔力を涙として抽出する方法だそうだ。
自分の魔力を触媒にする為、大量の魔力を必要とするらしい。
また、触媒としては術者と相性が良い為、広範囲にわたる魔法が使えるとの事。
ティアドロップはくすんだ色がほとんどだが、魔力が強いもので高貴なものは鮮やかな色を発するという。
それが赤色という事はかなりの術者か、高貴なものであるという。
「これは私だけでは解けませんね。ライアさん、ティーナさん、手伝ってください」
そう言うと、三人が集まってなにやら話し出した。
本来なら触媒を見つければ、幻術を解くのは容易く出来るらしいのだが、触媒の力が強く、魔力がたくさん必要らしい。
幻術を解くと術者のそばに呼ばれるので準備をしておいて欲しいと告げると、三人はティアドロップを囲み、手を繋いで術を唱える。
「精霊と御霊のもと、惑わし者の力を打ち消したまえ、聖なる光の命ずるままに、スピリクトイリクションッ!」
その瞬間、空間が歪み出した。
身体が浮遊している、どこかに運ばれている感じだった……。
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