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まさか、黒いアイツ…?

よろしくお願いします!



ここまでポチとコビンを除くメンバー全員が精神的にかなりのダメージをくらいました。


ちなみに僕とカイ、ドルクは肉体的にもかなりのダメージを負ってます。コビンはというと、


「あの程度の魔法を避けるのはコボルト族の嗜みの一つです」


と、涼しい顔で答えた。


ちなみに衣服については一点の乱れもない。やはりコボルト最強なの?なの?



その後もいきなり蜘蛛の巣と、特大蜘蛛と極小蜘蛛コラボによる包囲戦を凌いで行った。


そして、密集した樹木の上から降り注ぐゲジゲジ系虫達のスコールをかいくぐり、地面から湧き出てくる異様に脚が長くて多いアリの集団を踏み潰しながら更に先を進んで行った。


ありがとう、皆さんが提供してくれたフラグは、斜め上に達成しました。本当にありがとうございます…。


そうして、僕達はようやくジャングルを抜け出した。


たまに出てくるサーベルタイガーやコカトリスなんかが、僕らの心の癒しだった…。



「ようやくジャングルを抜け出したな…。しかし、遠くから見るのと違って、近づいて見るとかなり燻んだ樹に見えるな…」


正直な感想です。


樹々は青々しているのですが、幹は異様に黒ずんでいます。まだフラグは折れていません。


「リューイ様、嫌な予感がします。先制攻撃の許可を具申致します。これは女性陣一同の総意です」


ティーナさんが代表して意見を出した。


ちなみに三人とも目の集点があってません。


何か感じるものがあるんだろう。


そう言えば家族旅行で秋に北海道に行った時、雪を告げる雪虫ってのが飛んでたなぁ〜、シッポにふわふわ付いてて、本当に雪のようで綺麗な光景だったなぁ〜。


そう言えば、そいつらも樹の根元に巣くってたんだよなぁ、話によれば雪虫ってアイツらの仲間だったっけ?どうだったかなぁ〜。僕もかなり壊れてるなぁ〜!


樹木の元に近づく。


もう全員(ポチとコビン除く)の目の集点があってません。


それでも責任感からか、それとも惰性からか、身体を前に進めます。


「う〜ん、これはアレですね〜」


コビンが近づいて確認する。この中で一番冷静だ。


「なんだ?」


「それは…」


コビンがそう言った瞬間、黒いものがコビンを覆って空に飛んで行った。


「何っ!」


慌てて僕達は樹木のそばに近寄った、そこで見たものは…。


「やはりコイツ達か…」


できれば出会いたくなかった。


そっとしておいてあげたかった。


みんながそう思っている。そう、台所で見るアイツだ、冷蔵庫の裏で見かけたアイツだ…。


ライオネ渓谷で見たアイツじゃない。


通常サイズのアイツ達だ、それが樹の幹にびっしり張りついてやがる!


身体は戦いを拒んでいる。


心は逃げ出したいと叫んでいる。


しかし、コビンを連れ去られた!これがポチなら逃げているだろうと思う。


しかしコビンは仲間だ、助けなきゃいけない! ポチだったら逃げているだろう…!


「リューイ様、心の声が漏れていますよ!」


ポチが何か言っているが無視だ。


「みんな、辛いと思うが、コビンが連れ去られたんだ。それにコイツらはほっとけない。もし、コイツらを生かしておいて、僕らの街まで忍び寄ったら!例えば、夜中にベッドの上に寄ってきて、目が覚めたら目の前。例えば、りんごを食べようとして取り上げたらその下に、料理を作ろうとして鍋を取り出したらその中に…、そんな事が許されるだろうか!」


みんなの顔が青ざめる。


「そう、許されない…。みんな、やるぞ!」


青ざめた顔、足が震えている者、今にも吐きそうな者…。しかし、目には確固たる決意が漲っていた!


決してヤツらを我が家に入れさせてたまるかと…!



読んで頂きありがとうございます!

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