一度撤退?
あぁ、お正月が懐かしい…。
今日もありがとうございます。
迷宮の最下層まで落ちた…。
ついさっきまで8人パーティだったが、今は7人といも虫一匹だ。
ポチさんは、いも虫お仕置きの真っ最中です!
※コボルト特製「ダークスパイダー」から取れる強靭な糸(1本でカンガルーのトラックを楽々吊り上げます)を編み込んだロープでポチをぐるぐる巻きにしてあります!
活きのいいいも虫さんは、岩場で飛び跳ねています!(岩に当たって鼻がもげかけています…)
活きのいいいも虫さんは、今度はミズウミにダイブです!(あっ、沈んで行きます!「ダークスパイダー」の糸は十メートルで100キロあります。あの様子だと底まで沈んでめり込みましたね…)
いも虫さんはミズウミを飛び跳ねて、元気に岩場に飛び乗ります!(コイツ、無理矢理引き上げて、水面飛ばして、勢いよく岩場に叩き込みやがったよ! あっ、ポチのヤツ、首があらぬ方向に……)
たとえ岩がゴツゴツしていようとも、たとえ水の中でも、いも虫さんはいも虫さんです。
いも虫さんは今日も元気です!
みんな何も言いません…。(心の中では言ってたわ!!!)
きっと駄竜に対して同じ気持ちなんでしょう、一心同体とはこの事です。
(皆さん、先ほどのジャイアントシェルとリューイ様の戦いを見せられて、萎縮しているものと推察します。ティーナだけは、いつもの戯れ合いだと判断しているのでしょう! )
ナビさんが状況を冷静に分析する。
「ちっ、ジャイアントシェル潰す前だったら、ヤツのエサにくれてやったものを…」
ゴミ屑を見る目で駄竜を見下げる。
駄竜たるポチさんは口から泡吹いてます…。
その後、なんとか一階に戻って来たので、一度塔を出た。
このまま塔の上を目指すのは体力的につらいと判断したのだ…。
「リプトンさん、トラップを考えると塔の攻略は時間がかかりそうです。
塔からの魔物の流出対策と、守備隊の為に簡易的な砦を作ろうと思います」
砦と言っても発想は逆だ。
塔の出入り口を高い壁で囲い、更にその周囲に宿舎を作る。
壁は竜人族が作る、土魔法が得意なのですぐに出来るだろう。
壁から離れたところに守備隊のテントを張る。
あらかじめ三角形の布を四枚張り合わせたものを持ち歩いている。
広げると四角錐になるので、木を切って来て柱を作り、そこにさっきの布を被せて、四方をクイで打ちつければ簡単なテントになる。
外側からニスモドキを塗ってあるので水を弾く。
僕の四次元ポーチを使えば家ごと持って来られるが、いつも僕がそばにいるわけじゃない。
だから常に非常食と共に持たせてある。
ただし、これだけは別だ!
今は僕がいるので四次元ポーチから浴場を取り出して用意しておく。
なんせ、竜人達はお風呂大好きですから!
地道に行った風呂生活の布教が形になりました!
壁を作る者、テントを張る者、浴場の風呂を準備する者、食事を作る者、四班に分かれて作業を進める。
今日のメニューはバーベキューにした、僕らが塔をさまよっていた間に獲物がたくさん獲れたらしい。
みんなでバーベキューを楽しむ。
匂いにつられて獲物が寄ってくるので一石二鳥ですね!
交代で警備してるので、警備係もちゃんと食べれます。
このあたりは鹿がいるので、鹿肉の串焼きと茹でた根菜を串に刺して焼いてます。
主食はきりたんぽにしました!
串焼きにはそれぞれ、秘伝の味噌ダレ(味噌、味醂(ようやくできました、醤油もあります)
果物、香辛料ぽいものを合わせ、煮詰めて作ってあるものと、塩味、それとひたすら注ぎ足した醤油ダレ(コボルトの商人にレシピを教えて作らせた)の三種類です。
「これは香ばしいですね、この味の深み、お酒が合いそうです!」
ティーナが美味しそうに串焼きを頬張る。
さすがにお酒は控えております。
「さあ、食べながら明日からの攻略を考えよう!」
僕は焼きのスピードを上げた…。
読んで頂きありがとうございます。




