許せない! 誰を?
よろしくお願いします。
ジャイアントシェルに、俺はまた吹き飛ばされる。
壁に叩きつけられて、地面に落ちる。
「くそッ、時間が無いのに!」
不意に、ジャイアントシェルの向こうに人影が見えた。
ティーナだ!
そう、ティーナがいた。
そう、いるんだ。
そしてもう一匹、あの駄竜がいる!
「ヤツめ…、許せない!」
なんと、駄竜は薄ら笑いを浮かべながら、ティーナを後ろから抱きしめ、あろう事かティーナの乳を揉んでいるのだ!
(説明します。ポチは両腕を複雑骨折し、ティーナの肩に担がれて満身創痍です。ちなみに乳を揉む握力もありません。たまたま腕の位置がそう見えるだけです。ポチは無事であることを笑顔で必死になってアピールしているに過ぎません…、聞いとんのかゴラァ〜!)
ナビさんが何か言ってます。
何か言ってると思います。
何か言っているのでしょう。
何か…。
最優先課題、敵の殲滅。
ティーナ胸部上に謎の物体。
排除せよ、排除せよ、排除せよ!
俺の頭の中にアラームが鳴り響く、敵の殲滅に向かう俺を遮る者がいた…。
俺は、ジャイアントシェルを無視して歩き出した。
無視した俺を、怒りをあらわにジャイアントシェルは襲いかかる。
「時間がないんだ。貴様、俺に対して敵対するんだな!」
赤いオーラが青色に染まっていく。
俺はそっとジャイアントシェルに触れた。
触れたところからジャイアントシェルは溶け出した、更に火がついていく。
ジャイアントシェルは苦しみながら後退した。
溶解性の粘液を掛けるが、瞬時に蒸発する。
ジャイアントシェルは重量に任せてツノを突き立てた。
俺の掌でツノが溶けていく。
そのままジャイアントシェルの頭を鷲掴みする。
ジャイアントシェルは苦しみながら炎に包まれている。
めんどくさいので、脳まで腕を突っ込んで、そのままほうり上げる。
「また、つまらぬ殺生をしてしまった…」
普通は、ジャイアントシェルは災害級です。竜人族束になっても蹂躙されます(ナビさん訳)。
「ようやくヤツだなぁ!」
少しだけスッキリしたのでオーラを消してティーナ達に近づきます。
「リューイ達、ご無事でしたのね!」
ベチャっとポチが地面に落ちて、ティーナが僕に抱きついて来た!
(おまはんら、大概やな!)
ナビさんが何か言ってたけど無視。僕はティーナを抱きしめた。
ティーナから、僕らがいなくなった後の話を聞いた。
ポチが濡れ衣だったのは申し訳ないと思っていたのだが…。
「ポチさん、重症なんだから無理に腕を動かしてはダメですよ!さっきも私を守ろうとして、無理して私の胸に手を当てて、余計傷が悪化してますよ」
ティーナの証言だ、言質は取った。
弁護人もいない。
さあ、狩りの時間だ…!
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