ポチも頑張ってましたよ?
ポチ側視点の話です。
よろしくお願いします。
咳き込みながら顔を上げると、ちょうどジャイアントシェルの向こう側が見えた。階段が見える。
「そこか、コイツを抜けば…、まだ間に合うはずだ!」
ジャイアントシェルと再度向かい合う。
しかし、硬いのだ!自然と防戦一方になっていく。
「あのリューイ様でも防戦一方とは!」
カイ達が驚いている、コビンさんは冷静に何かを考えている。
なぜか、コビンさんなら何かしてくれそうな気もする。
そんな時、ジャイアントシェルの向こうから人影が見えた…。
時は少しだけ遡り、リューイ達が穴の底に落ちていったあと。
ティーナ達は四方から魔物に襲われていた。
そこでは熊の魔物が鎧を着て襲ってきていた。
ティーナとポチは背中合わせに戦っていたが、防ぎようがなかった。
十字路の中央まで下がり、これまでかと思った瞬間、また四方を壁が塞ぐ。
どうやら重量トラップが仕掛けられていたらしい。
リューイ達と同じようになって穴の中に流されていった。
違う点は魔物と一緒だったことだろう。
穴の底に着くと、狭い部屋に落ちたらしい。
周りに人らしい影はない、リューイ達とは別ルートを落とされたようだ。
薄暗いのでティーナがライトを唱える。
「ライトシェル…」
数は少ないながら、そこにはライトシェルがいた。
ティーナとポチは真っ青になった。
獰猛なのか、一緒に落ちた熊の魔物はライトシェルに向かって行く。
ライトシェルに溶解性の粘液で溶かされ、また、頭から硬い顎で噛み砕かれ、熊の魔物は消えていった。
残されたのは二人、ライトシェルが飛びかかる。
ポチが盾でガードしたが、ライトシェルの牙は鋭い。
盾は押し潰されて、ポチの腕から嫌な音がする。
潰れた左腕で抑え込みながら、右手でポチは剣を振るう。
しかし、ライトシェルには通じない。
ティーナも魔法で応戦するが、全て弾かれている。
ポチの右腕をライトシェルが噛み砕く。
その瞬間、全てのライトシェルの動きが止まった。
ライトシェル達は、部屋から出ていった。
まるで、より脅威となる存在が発生したとばかりに、威嚇しながら出ていった。
九死に一生を得たティーナは、両腕が噛み砕かれかけていたポチを肩に担いで、外に歩みを進めた。
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