許された竜人族?
年内、毎日二話投稿でした。頑張ります!
僕は肉を揚げている。
ティーナは高速で野菜を切り刻んでいる。
ポチは、もはや鍋(大)ではなく、鍋(特大)を掻き混ぜている。
ヴァルちゃんは応援してくれている。
宴の準備だ、ゲストも用意してあります。
今日のメニューは質より量だ!具沢山雑炊に巨大骨付き唐揚げ(肉は種類混載)、ポテトフライモドキにサラダだ!栄養バランスも考えなくちゃね。
それにしても1000人以上なので、竜人族にも手伝ってもらっている。
人海戦術だ!少し遅くなったがなんとか仕上がった。
各村の長と話しをまとめたリプトン村長が竜人族の前に特設ステージに立って話し始めた。
後ろには各村の長がいる。
「今日は重要な知らせがある。今後の竜人族の運命を変える知らせだ!その前に皆に会わせたいお方がおられる。皆の衆、跪づいて拝聴せよ!」
そう言うと竜人族全てが跪き、村長達も壇上を降りて最前列で跪く。
そして辺りは静寂に包まれていった。
何かが壇上に上がっていく。「ピコピコ」という音がする。ヴァルちゃんだった!
ヴァルちゃんが壇上に登りきると、村長は畏まるように指示した。
その瞬間、ヴァルちゃんは光に包まれ、巨大な竜が出現する。
「我は竜神ヴァリアードである。頭を上げよ」
恐るおそる竜人達は頭をあげた。目の前には竜神様が顕現している。皆涙を流していた…。
「かなりの数を減らしたが、息災何より。成行はリューイなる異世界人に聞き及んでおる。我は伝えよう、神殺せる者は神のみ!よって、そなたらに罪は無い事を!」
神を殺せるのは神のみ。神ではない竜人族に罪は無いのだ!
神殺しの冤罪が晴れた瞬間だった…!
竜人達は互いに抱き合って涙した。それも当然だろう、同族を踏み躙られ、それでも耐え忍んだ今までが報われたのだ!
それに、続けて竜神様はおっしゃった。竜人族には罪は無いと!
それは、理不尽な今までにあがらって良いのだと、戦って良いのだと…。
その後、竜神様は現人の姿に変わられた。三歳児の姿は関係無い、皆崇め敬っている(一部除く)。
段下よりティーナが神酒を持って竜神様に近づく。
ティーナが杯に神酒を注ぎ、竜神様に捧げると、竜神様は一気に杯を飲み干した…。
その瞬間、竜人族は狂喜乱舞した。
神が我々の捧げた神酒を飲み干されたのだ!真に許されたと実感した瞬間だった。
「そなたらに加護を、そして異世界より来たるリューイよ、彼らを導くが良い」
そう言うと竜神様は去って行きました。あくまで壇上から!爆弾フラグ投下ですね。
「おお、竜神様がリューイ殿を導き手に…」
リプトンさんが呟きます。むしろリプトンさんを指名しろよ!
「リューイ様!」
ティーナの眼差しが熱いです。皆、冷静になろう!
アイツ、面倒いから僕に丸投げしたんだよ、間違いないよ、まずそこを理解しようよ!
僕は初めて知りました。「時すでに遅し」と言う言葉の意味を!
「リューイ様!」
「うぉー! リューイ様ありがとう!」
「我らがリューイ様ぁっ!」
リューイ コールが鳴り止まない!
急に壇上に上げられ、皆言葉を待っています、目がキラキラしてます。胃が痛いです。そして竜神は舞台袖で神酒呑んでます。
「竜人族よ!疑いは晴れた。もはや我らは罪人に非ず、胸を張って明日を生きよう!」
そう言うと大歓声が沸き起こった。分かる、分かるよ!けど、なぜか虚しい…。
しかし、チャンスはチャンス!僕は続ける。
「しかし今、魔族軍の手が伸びて来ている。我らは今、あがらう方法は少ない。しかし案ずるな!竜人族を守る方法は考えてある。今は英気を養う時だ!」
皆が注目する。
ついでにティーナと僕の関係も公認しちゃえ!チャンスは最大限に利用するべきだ!そう思って、ティーナを傍らに呼ぶ。
「異世界人の私だ、君たちには信頼が出来ないかもしれない。しかし、私はこの村でティーナと出会い、伴侶にすると決めた。私は種族は違えど、竜人族の繋がりにある者だ、信じてついて来て欲しい!」
そう言ってティーナの肩を抱いた。さっきよりは、少し盛り上がらなかった気がしたが悪くは無いだろう。
後からリプトンさんに聞くと、僕とティーナの関係はバレており(犯人はアイツです、お仕置き決定!)、全く悪気は無いが、今さら知っても、的な空気が一部流れたらしい。
この後、ティーナに穴を掘ってもらって、自分自身を埋めました。
ティーナには地球流の反省の仕方だと言いくるめました…。もちろんポチも一緒です。
その後は宴会です。
領軍がこの地に到着するまでに、二日はかかると報告がありました。
急いで動くより、まずは英気を養いましょう!ダメ神様も酔っ払っている事ですし!
竜の村に着き、竜人族に真相が明かされた。竜神様から直接真相を打ち明けられた竜人達は夜遅くまで喜びあった(なぜか竜神様も混ざってました、堪能したら帰ったようです)。
読んでいただきありがとうございます!




