ポチと一緒、迷宮脱出?
うん、ありがとうニャ!
茶褐色の髪をした、僕より少し背の高い、元レッドドラゴン「ポチ」君が仲間になりました。
男同士の会話を終え、快く?僕らの仲間になりましたが、ポチ君は全裸です。このままティーナ達の前に出しておく訳にはいきません。
とりあえず、悲鳴を上げる全裸のポチに無理矢理服を着せ(身体中の骨がポキポキです)、休憩をします。
僕はおにぎりと味噌汁、ヴァル君も同じメニュー、ティーナはアレのパンをはむはむです。ポチにはバケツに入れたネコマンマをくれてやりました。
ポチはネコマンマを泣きながら食べています。話を聞くと、変な魔法をかけられてこの部屋に連れてから一切食事をさせてもらえなかったとか。
変な力が働いて、力が湧き上がるのは感じるのだが、お腹は空く一方だったと話していました。まぁ、久しぶりのメシならネコマンマでも泣くか!
最初は身体が思うように動かず、頭からバケツに首を突っ込んでネコマンマを貪っていたポチ君ですが、食べ終わる頃には普通に両手を使っています(僕がかなりポキポキにした腕です)、足りないようなのでネコマンマのおかわりをバケツであげました。
ポチの回復力は凄まじいの一言です。
エサ(食事)を与えるだけでどんどん回復していきました。食べ終わるとあぐらを組んで、楊枝でシーシーしています。もう一度ポキポキにしてやろうか!
人心地ついて、周囲の探索をします。
周囲はかなり広い、東京ドーム一個分?くらいあります。
「リューイ様、扉があります」
そう言うティーナの元に向かおうとすると、僕の足が何かを蹴りました。カランカランと、転がります。
「これは…」
レッドドラゴンの逆鱗です。よく見ると、中心に幾何学模様があります。円の中に六芒星、六芒星の中は黒色です。僕は逆鱗を拾ってティーナの元に向かいます、詮索は後でもできる。
ティーナの元に着くと、扉がありました。僕はヴァルちゃんと目を合わせます。
「行けよ、想うがままに!」
そうヴァルちゃんが言ってくれた気がしました。
僕は思い切って扉を左右に押し開きました。そう、開いたのです!
ようやく日本、いや地球の常識が通用しました!僕は一仕事終えた肉体労働者の爽やかな笑みを浮かべました!
「下へ続いていますね」
ティーナは扉の先を指します。まさか下にも、ポチは二匹もいらないぞ!
僕らは通路を進みます。ナビさんの報告によると、渓谷の更に下を沿って進んでいるようです。
しばらく行くと、上の方に向かっているのを感じます。
「一度、休憩を挟もう」
かなり歩きました。ナビさんの報告では、渓谷を竜の村側に抜けたらしいです。
どうやら、こちら側は普通に通路になっているようです。反対側はダンジョンなのに?はたしてどちらがおかしいやら。
何度も休憩を入れ、終点らしい場所にたどり着きました。
一応、ヴァルちゃんには石で出来たハンマー、ポチには石で出来たバットを持たせてある。ヴァルちゃんにはヘルメット着きだ!どれもティーナの力作です!
少し広い空間の先に扉がありました。僕らは扉を開けようとしますがビクともしません。
「これは今までの扉とは違う。その証拠に、開けようとすると隙間から土が溢れてくる。ようは、扉の先が土に覆われて開かないんだ…。ティーナ頼めるか?」
そう、外側の土を魔法でよけるのだ。
「分かりました、やってみます」
そう言うと、ティーナは土魔法を唱える。しばらくすると、
「多分、これで大丈夫だと思います」
額に汗をかきながらティーナが答えた。かなり埋まっていたのだろう。
僕らは扉を開けて外に出た。扉を中心に30メートルほどの円錐のくぼみが出来ていた。何トン?ティーナはどれだけの土を魔法で動かした?
「ティーナ、お疲れ様。うーん、かなりズレたな」
ライオネ山脈の中腹にでた。しかし、竜の村に向かうには、かなりズレている。それでも森を抜けて、来た川にたどり着けば早くたどり着くだろう。渓谷をよじ登るよりは!
これで竜の里へ渡る手段は出来た。ヒュドラもレッドドラゴンももう居ない。僕らは扉の前に目印の旗を立てて、下山を始めた。
読んでいただきありがとうございますニャ!




