覚醒?
愛が重い…。
ティーナがレッドドラゴンに吹き飛ばされて壁に叩きつけられた…。
幸い、外傷は無い様子だが、レッドドラゴンの爪に服を裂かれて、ティーナの胸元はポロリだ。
レッドドラゴンは、ティーナを舐めるように視線を向けて舌舐めずりしている。
ティーナを食べよう(リューイ目線、違う意味)だと!
その瞬間、僕の中の何かがキレた!
「クソが、ワレ何見とるんじゃぁぁっ!ティーナの○○を見ていいのは俺だけだぁ〜!」
大地が揺れる、周囲の熱が上がる、周囲から何かが集まってくる、俺の中の何かが変わる!
「ご主人様のフィジカルブーストの倍率が急上昇しています。三倍から六倍、十二倍、十ハ倍…、あかん、コイツぷっつんしとるわ」
ナビさんが久々に毒を吐いていたが無視だ!
俺は赤いオーラ?を纏いレッドドラゴンに近づく、レッドドラゴンもこちらを振り返る。
「オラ、おいコラッ、おいたをしようとしたのはこの口か?この口かぁ〜!」
そう言うと俺は飛び上がり、レッドドラゴンの左頬に右フックをかました。レッドドラゴンの口から牙が吹き飛ぶ!
レッドドラゴンは驚異を感じたのかブレスを吐こうとした。その口を俺はヒザ蹴りで塞ぐ。口の中で爆破が起こった。
「この手か、この手がティーナの○○を○○しようとしたのか!」
そう言うとレッドドラゴンの手を捻り上げる。叫びと共にボキボキと音が聞こえた。
「リューイ?様」
ティーナが目を覚ましたらしい、胸ポロリはそのままだ。
ティーナの声にレッドドラゴンは一瞬視線を向けた。それが命取りだった。
「この後に及んでまだ見るか、駄竜め!これ以上に無い地獄を味あわせてやる」
そう言うと、レッドドラゴンの手足をバッキバキにし、ウロコをムシり、顔がアンパ○マンになるまでシバき倒した!
シッポを丸めたレッドドラゴンに、トドメとばかりに黒く染まった逆鱗を力任せに引き千切った。
空間に断末魔が走った。レッドドラゴンはピクピクしている。
俺に後悔の二文字は無い。何故ならヤツはティーナのアレを見たのだ、俺だけのアレを!
「さて、生き証人は消さないとな、トドメを刺すか!」
ニコやかに俺はレッドドラゴンに近づいていった。その瞬間、レッドドラゴンは光を放ち、縮んでいく…。
光は人の形になり、何か呟いている。
「すいません、すいません、もうしません、下僕になります、足を舐めます、イスにもなります、なんでもやります、いっそのことひと思いに殺して下さい…」
全裸の男がそこにいた。年は同じくらいだろう。男か、男ならば仕方ない!
「良かろう、ひと思いに…」
ヤツの頭に手を伸ばしながらそう言おうとしたら、ティーナが駆け寄って来た。証拠隠滅し損ねました?いやまだワンチャンはある!
ティーナは俺に抱きついてきた。その瞬間、「俺モード」が終了しました。殺意は残っているけどね!
「驚きました、リューイ様がお人が変わったように!けど、今はいつものリューイ様です」
泣きそうな顔をして、胸ポロリを両手で隠している(一部です)ティーナに、フードコートを被せます。
「この方は?」
ティーナが聞きます。僕も知らない、知らなかった事にしたいと今も思っています。
全裸でうつ伏せになっている男は今もぶつぶつ言ってます。
「あぁ、コイツはレッドドラゴンだ。今すぐなますにして下水に流すから、ちょいと待っててね」
無表情で僕はヤツを見ます。ティーナのアレを見たヤツは下水行きだ。
「すいません、すいません、すいません、私もしたくて襲った訳ではないのです。操られていたんです」
メンドくさいので話を要約する。
コイツは竜神様の眷属の子孫で、自由を求めて故郷を出て、集団でボコられ捕まり、ここに連れられ変な魔法をかけられ操り人形にされた。その後、ここに縛られ変な力が身体を蝕んだ。僕が逆鱗をムシり取ったら自我を取り戻した。そんなところか。
「辛い想いをされたのですね」
ティーナが優しく声を掛けた。
「ティーナはそこで待っていて、これでもレッドドラゴンだ。男同士で話がある」
元レッドドラゴンの首根っこを掴み、ドナドナしていきます。十分に離れて、
「お前、竜の時に何か見たか?」
ドスの効いた声で元レッドドラゴンに聞きます。俺モードです。
「見たかって、アレですか?」
死刑確定である。ユラリとオーガソードを抜き放ちます。
「見ていません、ティーナさんは気絶していて、腕で隠れていました。うん、誓います。決して見ていません!」
やはり殺すか!いや、現状では証拠を隠滅出来ない。
「今後、ティーナのポロリを見たら殺す、風呂を覗いても殺す、万が一にもティーナの胸に触ったら、なます切りになると思え!」
元レッドドラゴンはガクブルしています。
「それと、忠誠を誓え、誓わなければ下水行きだ」
そう言うと、元レッドドラゴンは全力でうなづいた。
眷属の子孫の下僕が出来た。ティーナの○○の一部を見たのだ。生かしてやるだけありがたい、下僕で十分だ。また、首根っこを掴み、ティーナの元へ戻った。
「まぁ、大丈夫だろう。よく「お話」もしたし」
そう言うと元レッドドラゴンはガクブルしています。
ティーナは、
「あなたの名はなんと言うのですか?」
と言うと、元レッドドラゴンは口を開きかけた、
「ポチだ!」
僕は、何か言いかけた元レッドドラゴンの先を制して言った。
「ポチだよね、違うかな?さっき聞いたような気がするけど?違うのかな?」
僕がそう言うと、消え入りそうな声で、
「私はポチです、ポチとお呼び下さい…」
と、元レッドドラゴンは泣きながら呟いた…。
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