再びライオネ渓谷、ついにヤツと…?
なんかバトルものに…。
よろしくお願い致します。
翌朝、ライオネ山脈に踏み込みました。魔物を狩りながらダンジョンの入り口に進みます。
遺跡に寄ったので、二泊ほど野宿(テント生活ですが)してダンジョンの入り口に着きました。今回もスライドして扉を開きます。
「少し時間がかかるけど、今回は分岐の反対を進もう」
前回はティーナの驚異的な能力で、ほぼノーミスで入り口まで来ました。しかし、今回はダンジョンを調べる目的もあるので、マップを埋めていきます。
まずは一階、スライムを駆除して進みます。そして二階、三階と順調に進みます。
「どうやら下の階層に進むにつれて、複雑になるようだな」
行きも感じましたが、どうやら下に降りれば降りるほど複雑になる仕組みのようです。
「一度、九階層まで降りてみよう」
十階層にヒュドラがいました。なら九階層で分岐があるかもしれない。ダメなら八階層に行けばいい。
九階層に着くと、来た道を逆へ逆へと進んでいきます。
「当たりか!」
目の前にひときわ大きな扉があります。扉の前で一休みして準備を整えます。
「入るか。」
扉を開こうとして、蝶番を手に持ち、スライドします。しかし、右にも左にも動きません、鍵穴を探しますが見当たりません。上にも持ち上げようとしましたがビクともしません!すると、
「キュイキュイー」
ヴァルちゃんが扉に体当たりしました。
「なんだ、と…」
そう、ヴァルちゃんが扉に体当たりすると、扉は中央から押し開いたのです。この世界に両あきの扉が存在するなんて……、僕は愕然として膝をつきました。
「フッ、認めたくないものだな。若さゆえの過ちというヤツは…」
そう、また天気雨が降り出しました、土砂降りです。ダンジョンなのに!
中に入るとかなり広いです。中央に魔方陣らしきものがあります。
「これは負のエネルギーを集積する魔方陣です。負のエネルギーは真下に集積されます」
と、ナビさんが教えてくれました。と、言う事はこの下が目的地です。魔方陣の向こうに階段も見えます。
「この下が目的地らしい、行こうか」
ティーナは頷き、ヴァルちゃんはキュイッと返事を返します。
階段を下ります。肌が粟立ちます。ここだけは螺旋状の階段です。扉の前に着きました。
「何があるかわからないが、もしかしたら竜人族をはめたヤツらの繋がりがあるかもしれない。こんなところにこんなもの、明らかにおかしいからね」
そう言うとティーナは頷いた。ヴァルちゃんも頷いてくれました。
扉を開く、いや、スライドする。なんでさっきだけ!
細い通路を進むと灯りが見えます。更に進むと広い空間に出ました。中央に小山?いや、でかい生物が存在しています。
「レッドドラゴンか…」
そう、小山と思ったのは、茶褐色をした巨大なドラゴンでした。ヒュドラの倍以上はあります。
「さて、確認もしたし、帰ろうか!」
こんなのムリムリ、そう思って出てきた通路を振り返ると、扉が閉まりました。それも上から!このパターンもあるのか…。
レッドドラゴンがゆっくりとこちらに顔を向けます。
「やるしかないか…」
そう言って、僕はティーナとヴァルちゃんを確かめます。二人?とも頷きました。
まずはティーナが動きました。土の魔法です。
土の魔法でレッドドラゴンの脚元を固めましたが、「バリンッ」と言う音と共に砕けました。
僕はレッドドラゴンの元に駆け寄ります。顔を上げたレッドドラゴンの首元にオーガソードを叩き込みます。しかし、簡単に弾かれました。
「硬い…」
僕は、距離を置きました。そして、今度はティーナが氷の魔法を使います。
「アイスジャベリン!」
デカい氷柱をレッドドラゴンに放ちます。それをレッドドラゴンはブレス(火)を吐いて相殺します。
ヴァルちゃんがレッドドラゴンのシッポに噛みつきます!シッポ一振りで飛んでいきました。
僕らは歯噛みし、ヴァルちゃんは目を回しています。
「ティーナ、陽動してくれ!」
そう言うと、
「ウォータースラッシュ!」
ティーナは水の魔法を使いながらレッドドラゴンの前を駆け抜けていきます。しかし、レッドドラゴンに当たっても、次々に蒸発していきます。
僕は壁を駆けながらレッドドラゴンの真上に飛び上がります。ひさびさのオーガソード槍バージョンで目を狙います。
突き刺さる瞬間、レッドドラゴンは瞼を閉じます。しかし身体より瞼の方が弱いはず、体重を乗せて突き刺さします。
「カツン」
冗談でしょ!キズも付かない。
レッドドラゴンの鼻の上に着地した僕は2つの目に睨まれました。レッドドラゴンは軽く鼻を上に上げて僕を浮かせると、顎門を開き、僕を呑み込もうとしました。
「リューイ様!」
ティーナの声が聞こえました。その瞬間、ティーナに抱き抱えられて、顎門を擦り抜けました。
「ティーナ…」
そう、ティーナの背中から羽根が生えていました。
「ありがとうティーナ、綺麗な羽根だね!」
そう僕が言うと、見せたくなかったのか、暗い顔をしていたティーナの顔がパッと輝いた。
「来ます!」
獲物を取られたレッドドラゴンが怒って、極大ブレスを吐いた。
それを、僕を抱えたまま、ティーナは縦横無尽に避けていった。
ブレスが止まり、ティーナは僕を地上に下ろした。
「ヤバイな、手が無い」
ナビさんも勝率はコンマ以下と告げている。賭けで逆鱗狙うか、それとも巨大兵器破壊の心得その二、体内侵入か!
そう考えていると、ティーナが
「次は私が先行します、リューイ様はレッドドラゴンの隙を突いてください!」
待て、と言うヒマを与えず、ティーナは飛び出していった。
ティーナは魔法と剣を使い、レッドドラゴンを翻弄していた。しかしレッドドラゴンは硬く、ヒビ一つ入らない。
僕もオーガソードでレッドドラゴンの手足の関節を狙うが、同じようにヒビ一つ入らない。
レッドドラゴンがブレスを吐く!疲れたのか、ティーナの動きに精彩が無い。ブレスの勢いに軽く弾かれたティーナにレッドドラゴンの爪が迫る。
「きゃあっ!」
レッドドラゴンの爪がティーナの服を裂き、その勢いでティーナは壁に叩きつけられ、地面に落ち気絶した。
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