表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/81

竜神様との出会い?

今回、アレが出ます!

私大好きです!

遺跡があるのは森の中、その日のうちに森の中に入り、獲物や魔物を狩り(主にティーナさんが)ながら進みます。途中一泊(もうテントは怖くありません、むしろ好きです)して遺跡に向かいます。


遺跡にたどり着きました。遺跡というより、大聖堂というイメージが強い。僕らは高さ3メートルは優に超える扉を開け(ここでも横スライドです、この世界はなぜ?)、中に足を踏み入れた。


「空気が澄んでいます、神聖な感じがしますね」


僕も同感です。

まわりを見渡すと、竜の里とは違って荒らされた形跡はない。最奥の中央には祭壇らしきものがあり、窓から祭壇に光を浴びれるようになっている。


僕らは祭壇に近づいた。


「人と竜のつがいか、久しいな…。」


どこからか声が聞こえる。まるで直接頭の中に響いてくるようだった。


僕らは足を止めてまわりを見渡した。しかし誰もいない。


「幾ばくかの時を経て、我の存在は気薄になった。そなたらが我を認知できぬのも仕方あるまい。姿を顕そう」


そう言うと、祭壇の前にまばゆい光が現れて姿を形どった。それは天井に届きそうなほどの竜の姿だった。


「我が名はヴァリアード、竜を司る神だ。今は力を失い、この姿が精一杯じゃな。」


そう、現れた竜神様は向こうが透けて見えた。力を失ったと言っていたし、何かしら理由があるのか?


「うむ、人の子よ。そなたの申す通りじゃ。我は人の神が滅した時に眠りについた。また人の神が現れるまで時がかかるでな。しかし、眠っている間に力を奪われたらしい」


あの、僕、頭に思っただけで、聞いてないんですけど!


「うむ?我は神じゃぞ、そなたの存在なぞ全てが網羅できるぞ?」


うわぁ、プライバシーも個人情報もあったものではありません。


「そうか、竜の子よ。我が眠りについた間に、竜族は衰退したか。そなたは目覚めつつあるようじゃが…」


今度はティーナをスキャンです!


「うむ?人の子の方は思っていることがよくわからぬが? まあ良い、少し話をしよう。この姿では話づらいであろうから、我も姿を変えよう」


そう言うと竜神様はその姿を縮めていった。


「これならば良かろうて」


はい、目の前に三歳児くらいの男の子がいます。ギャップが激し過ぎです。


「ちと力がないのでこれが精一杯じゃの。それよりそなたら、神酒は持っておらぬか?」


今度は普通に聞こえます。


「お神酒は持ってませんが、普通の果実酒でしたらありますが」


竜神様は目を輝かせながら言いました。


「神に捧げる酒が神酒じゃ、はよう寄越せ」


僕は異次元ポーチから壺に入った果実酒を取り出して渡します。

竜神様はそれを壺のまま飲み出しました。三歳児が壺に首突っ込んで酒煽ってます。シュールな絵面です。


「プハァ、幾時ぶりか!体に染み渡るわい」


姿は子供、言動はオヤジです。見る間もなく飲み干しました。


「さて、竜の子の記憶を覗かせてもらったが、我の寝ていた間に随分とこの世界も変わってしまったようだのう」


そう、竜神様が眠る前は全ての種族は仲が良かった。しかし今は違う、竜人族は虐待を受け、その個体数を減らし続け、今も隠れ住んでいる。


「それは仕方がないことです。我々の先祖が人の神様を殺めてしまったのですから」


ティーナが申し訳なさそうに話す。


「いや、それは違うぞ!」


そもそも、神を殺せるのは神の力だけだそうだ。人の毒など神には届かない。神酒は神の力を高めるが、毒など神の御業で消えてしまうのだそうだ。


「そんな、それならば私たちはなぜ…、」


衝撃的な事実にティーナは呆然としている。僕はそっと彼女の肩を支えた。


「うむ、その答えになるかわからぬが…。人の神「サリアス」は確かにあの時消滅した。いずれかの神の仕業じゃろう。しかし、時を経てまた神は顕れる。それならばと、サリアスの復活までの間、我は寝て待とうとしたのだがな。だが、それを利用したヤツがおるということじゃ」


竜人様曰く、神の消滅は自己責任で詮索しないのがルール。どうせ少し(生き物レベルではくそ長い!)したら復活するんだから、あとはやられた本人次第という事らしい。なので竜人様は再会を期待して寝てたという事か。


逆に言えば竜人族をターゲットにしたいから人の神を嵌めた?なんか違う気がするな、もしかして本当のターゲットは!


「人の子よ、詮索はそれぐらいで良かろう。事実、人の神は滅し、我は力を奪われた。ある意味世界の均衡は崩れつつあるのじゃ」


そう言うと竜神様は神酒のおかわりを要求してきた。緊張感も消滅しました。


「それで、人の神様が消滅した原因はわかりますか?」


そう言うと竜人様は神酒をグビリと一口呑んで話した。


「竜族の差し出した神酒が関係しておる事は間違いないじゃろう。グビッ、アレは飲んだ後に苦しみ出したからのう。ズズッ、そう言えばアレは器に移してから飲んでおったから、器の方に毒が仕込んであったかものう。ップハ、そう言えばその器は、どこぞの神からもらったとかなんとか言っておったかのぉ」


そう他人事のように言うと、竜神様はまた壺から直接グビリと神酒を飲み込みました。


「言い伝えでは竜神様と人の神様は夫婦で、人の神様が亡くなられた竜神様はいたく悲しまれたとか?」


言い伝えと全く素振りが違う竜神様に聞いてみた。


「うむ、それか、仲は悪くなかったぞ。ただ、本来なら四神揃っているはずなのじゃが、亜人の神は面倒くさがりじゃし、魔族の神は引きこもりじゃからのう、儂ら二神が表に出る事が多かったからそう思われたのじゃろう」


お神酒が飲みたかっただけでは?ちらっと頭をかすめたが、竜神様に睨まれたので黙っておいた。


「では、竜神様が起こしたと言われる天変地異は?」


そう、人の神が消滅し、嘆いた竜神様が三日三晩、天変地異を起こしたとつたわる。今の話からすると辻つまが合わないのだが?。


「四神の内の一神が消滅したのだ。世界はバランスを崩したであろう。安定させる為には天変地異の一つや二つくらいは起きて当然じゃろうて」


ナビさんも、世界の四分の一のエネルギーが消滅した場合、一時的にマントルを制御する事ができなくなり、大陸を分断するだけの衝撃が地上に発生する可能性は極めて高いと話した。ライオネ渓谷が生まれた理由も納得だ。


「ほう、人の子よ! 面白いものを持っておるな!どれ、我も神酒の礼じゃ、こやつを授けよう」


ナビさんの事かな?


竜神様はそう言うと、僕の頭ぐらいあるタマゴを取り出して、ティーナに渡した。


「神獣ファフニールのタマゴじゃ、こやつは我の眷属ゆえ、我に用がある時はこやつに頼むが良い」


ファフニールって、伝説のドラゴンだよな。確か毒のブレス出したっけ!


「はっはっは、ヌシの世界のものとは違うぞぃ。まぁブレスは吐くがのう。さて、話は終わりじゃ、また聞きたいことが出来たらファフニールを頼るが良い」


そう言うと竜神様は光の粒子となって消えていった。そしてカラの酒壺だけが残る、酒が尽きたから帰ったのか?在庫はゼロです。



「リューイ様、竜人族は無実で虐待され続けたということでしょうか… 」


タマゴを抱えてティーナが聞いてきた、その表情は暗い。


「ああ、竜神様の話からすると、ティーナの言う通りになるね」


僕はティーナの言葉を肯定した。神を殺せるのは神のみ。しかし言い伝えを考えれば、竜人族に罪がなすり付けられている。


人の神が消滅して、大規模な地殻変動が起き、被害は大きかっただろう。家族や友人を亡くしたかもしれない、食料難も起きただろう。その憎しみはどこに向かう?竜人族に違いない。

竜人族にしても、その憎しみは受け止めるしかなかったと思う。まさか、それが仕組まれた事だと知らずに…。


「ティーナ、一つだけ確かなことがある。竜人族は神殺しなんかでは無いということだ。胸を張ろう、これからは誇りを持って生きていける」


「はい、皆に伝えましょう。私たちはなに一つ恥ずべきことはしていないのだと…」


そう言うと、ティーナな僕を見て微笑んだ。ティーナの頬を一筋の涙が伝う。

悔し涙か、嬉し涙か、その両方かもしれない。


僕は真相を知りたい、いや確かめなくてはならないと強く思った。愛するティーナの為に!



「パキ、パキキ、パリン」


その時、ティーナの胸に抱えていたタマゴが割れました。中から緑色したものが飛び出して、空中回転しながら地面に着地します。


「こ、これは、コイツは…」


そう、緑の身体に白のお腹とつぶらな瞳、背中に亀の甲羅は無いけれど、代わりに翼が着いています。


「今度はヨ○シーさんか…」


僕は天を仰ぎました。




読んで頂きありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ