冒険の扉を開けたらラスボス?
読んでいただきありがとうございます。
出来るだけ頑張ります。
ラスボス前にあるような扉がようやく開きました…。
扉から目映い光が差し込んで来る、ようやく目が慣れてきたので空いた扉の中を覗き見た…
ハイ、すぐ締めました! まさに恐竜? 凶暴そうな、デカい魔物が寝ています!
後ろ姿しか見えなかったけど、あれってティラノサイズじゃね?
「ティーナ、さあ相談だ!」
手段は二択だ!デカい魔物と戦って先を進むか、それとも戻って虫達の群れの中を突き進むか?
「幸いここに拠点があります。拠点をベースに魔物と戦うか。安全圏を作りつつ、虫達の群れを時間をかけて突破するかですよね? ちなみに安全圏を作ってここに戻っても、また虫達が集まって来て、振り出しに戻ると思います」
ティーナさん、正論です。二択ではなく、一択でした。Gにムカデに高足蜘蛛? あいつらと際限なくバトル? ティラノっぽいヤツ一匹の方が精神的に救われるわ!
実は、虫達は魔方陣が力を無くして無力化しています。ただ、それは帰りの道中で知った事でした。ナビさんは、僕が経験した事しか答えてくれないんですよね、魔法陣も僕が見たから解除出来たんだって! この時、安全圏から一歩でも外に出ていれば…。
とにかく、この時はティラノっぽいヤツと戦う事に決定です。後はどう戦うか? ヤツはデカいです!
「起き上がって、多分サイズ的に7メートルくらいかな?お尻を向けていたからどんな魔物か分からなかったけど」
僕らのざっと四倍です!
「ここは巨大兵器破壊の心得、その一で行こうか!」
まずは僕が囮りになります。その隙にティーナが土魔法で足止めします。その隙に僕が魔物の体を登って首を刈り、トドめを刺します!
「そんな、私が囮りになります!」
さっきの事があるのだと思う、ティーナは必死に食い下がった。けど僕は魔法が使えないからと説明すると、ティーナは渋々引き下がった。
さて、扉を開きます。中に入ってマジマジと見ました。後ろ姿でも、魔物と言うよりティラノさんです。
まだ、おやすみの最中です。そして、その先に通路が見えます!
チャンスかも?
「起こさないように、あの通路に向かおう!上手くすれば戦わずに済むかもしれない」
そう小声で言うとティーナも頷く。僕らは足音を立てないように、出来るだけ魔物から離れて進んだ。
壁沿いに通路に進む。魔物を横切り、あと20メートルくらいと思った時、魔物の様子を確認した。
目と目が会う、そこに愛は生まれなかった…
魔物が咆哮する。僕達は通路に走った!しかし、通路は目の前で閉ざされた。入った扉を見る、そちらも閉ざされている! もう完全対決しかない!
「ティーナ、打ち合わせ通りだ!」
そう言うと僕はオーガソードを取り出した、囮り役だ!
壁沿い魔物の正面に立つ、魔物は両肩を落とし、首をもたげ、のっそりと立ち上がろうとしていた。
その瞬間、ティーナが叫んだ!
「アースディバインド!」
ティーナが土魔法を使うと、土が盛り上がって魔物の手足を縛る!
魔法の詠唱を初めて聴いたかも、そんな事を考えながら魔物の背中を伝い駆け上がった。魔物の首元にオーガソードを突き立てる!
「やったか?」
その瞬間、僕の心の中にフラグが乱立しました。お約束です、なぜかさっき倒したはずの首が、目の前に二つあります。その先を見ると四つの目が僕を睨んでいます!さっき肩だと思ったのは二本の首でした…
「ヒュドラか!」
ティラノさんだと思っていたが、三本の首を持ったヒュドラでした。
僕の背中に寒気が走る…、ヤバイと思った瞬間、ヒュドラの背中から飛び降りた。その時、ヒュドラの二つの口から何かが飛び出した。飛び降りる時、酸の匂いがが鼻腔をかすめた…
ヒュドラは、機能を果たさなくなった瞬間中央の首ごと僕に向けて酸を放っていた。
しかし、ヒュドラは僕が避けた事で、自分の身体に酸をぶちまけていた。本来なら自分の身体だから効きそうにないんだが、酸を放った場所がさっき首を切ったばかりの場所だ! 僕が避けた事で、まともに首の傷跡に酸がかかり、ヒュドラは悶え苦しんでいる。
「この隙に、たたみ掛けよう!」
そう言うと、地面に降り立った僕はヒュドラのアキレス腱を切り裂く! ティーナもアースディバインドを重ねがけする。 バランスを崩したヒュドラは前のめりに倒れていった…
「トドメだ!」
僕とティーナは残った二本の首を切り裂いた!ヒュドラは少し暴れたが、すぐ静かになった。
同時に入って来た扉と、通路への扉が開く。通路の先には上に繋がる階段が見えた。
「あれはボスモンスターだったのか? えっ、という事は、僕らは逆から入った?」
そう、僕らはRPGマニア達の禁忌に足を踏み込んだ。なんせ、本来ならボスを倒して初めて開くはずの扉から入って来たのだから!
ヒュドラを倒したからといって、べつに宝箱は現れなかった。ただ、気になる事はある。
「どう考えてもヒュドラはラスボスじゃなくて、門番だよなぁ!」
ヒュドラは強いが、そんな苦戦したわけでもなく倒している。それに、外にはあの魔方陣がある。渓谷側から入るなんて自殺行為、するのは僕達くらいだろう。だとすると、ヒュドラは魔法陣を守る為に配置されていたと考えた方がスッキリする。
「では、べつに強力な魔物がいるのですか?」ティーナが尋ねた。
そう、魔法陣から得られる魔力を得ている魔物が何処かに居ると考えるのが筋だろう…
「多分いると思う。とりあえずエネルギー源となる魔方陣は無効化したし、現状維持にはなるだろう。それに居場所がわからない、今のところ打つ手はないかな」
そう、ヒュドラのいた部屋を探しても怪しい場所は無かった。
「とりあえず通路を進んでみよう」
ティーナも頷いたので、先を進むことにした。
通路は上に向けて、緩やかな斜面になっていた。100メートルくらい先にまた扉が見える。僕らは扉の前に立った、ちょっと前に苦戦した扉と同タイプだ。
「まさかな…。」
朝番に手を伸ばし、扉をスライドした。簡単に開きました。おかしいだろ、観音開きにしろよ!
ありがとうございました!




