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第一話
「い、いやぁぁぁぁ!!」
「ゆ、許して。止めて、お願いぃぃぃ!」
とある高校の教室。
夕暮れ時に、ある一人の女生徒の叫び声が教室に響き渡っていた。
どうして……
こんなことになったの………?
なんで私が…………?
誰か……
助けて…………。
四月。
私は高校に入学した。
学校なんて嫌いだけど、仕方なく入った。
親もうるさかったし。
私の名前は五十嵐由麻。
高校生にはなったけど楽しみな事も何もなく、友達も作らずに日は過ぎていった。
しかし
五月の半ば。
私は一気に地獄へと
突き落とされる。
放課後、家に帰ろうとすると、声をかけられた。
クラス委員の鈴木杏奈。
どうやら入学して一ヶ月たつのにクラスに馴染まない私を心配したようだった。
私は心配ない、大丈夫だと言ったが彼女は
「私が友達作るの手伝う」とか、なんとか言って私を教室に連れていきクラスメイトを紹介した。
中山稜太、神崎祐輔、田中志帆、秋山神奈の四人だった。
とりあえずメアドだけ
交換すると鈴木杏奈は少し安心したようだった。