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KESHIPINN!  作者: T.D.レインコート
2/4

第二話「BUKATSU!」

どーせ続かないって?

…否定できない

~放課後~


ごむこ「」バンッ

ピンのすけ「」ビクッ

はじき「もぐもぐ…」


ごむこが机をバンと叩いた。

正直怒ってるみたいで怖い。

そしてはじきは相変わらず菓子パンを頬張っている。


ごむこ「これは、チャンスよ!!!」ドーン

ピンのすけ「お、おう」

はじき「もぐもぐ…」


ごむこが張り切っている。

確かにチャンスだ。俺たちの部活が廃部にならずにすむ手段を得られたのだから。


俺たちの部活。

そういや、まだ紹介してなかった。


ピンのすけ「チャンスったって…文化祭で全校一位とか負け確じゃね」

はじき「うんうん」

ピンのすけ「去年みたいにどーせサッカー部がパフォーマンス勝ちなんだろ」

はじき「うんうん」

ピンのすけ「なんかアイディア無いのかはじき?」

はじき「ううん」


俺たちの部活は、この三人だけだ。

部長はごむこ。

部員はダメ男と菓子パン女だけ。


ごむこ「…私達だってパフォーマンスを見せれば盛り上がるわ!」

ピンのすけ「うーん…それもいいが、どうも『ふーん。で?』ってなりそうで仕方無いんだよな…」

はじき「うんうん」

ごむこ「で、でも、それはサッカー部も同じじゃない!」

はじき「うんうん」

ピンのすけ「いや、サッカー部のあれは…なんつーか人数も多いし、全身を使ってるから…クオリティがなんつーか…」

はじき「うんうん」


このタイミングで言うのもあれかもしれないが、俺たちの部活を紹介する。


俺たちの部活は、「消しピン部」だ。

今年俺たちが苑弼高校に入学するまで無かった部活だが、俺とごむこの熱意でこの部活を作った。

もちろんこんな嘘くさい部活に部員なんか他から来るわけもなく、むしろはじきが来たのが不思議なくらいだ。

普段は、普通に消しピンで遊んで活動している。


ごむこ「まあ…焦っても仕方無いわ。消しピンしましょ」

ピンのすけ「せやな」

はじき「うんうん」


各々筆箱から消しゴムをいくつか取り出した。

何の変哲も無いただの消しゴムに見えるかも知れないが、俺たちにとっては大切な相棒だ。

むふフレーゲの定理

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