第一話「KASHIPANN!」
何となく気分で新しい小説でも書こうかなーってね
俺の名はピンのすけ。
消しピンを愛するごく普通の高校生である。
名前が分かりやすい?
全くその通りだ。親は何を思ってこんな名前をつけたのだろうとよく疑問を持ったものである。
実際に聞いてみたことがある。
母「消しゴムみたいな顔してたから」
キレかけた。
まあそれはいいとして、俺が通う苑弼高校は、今日も平和だ。
ピンのすけ「おはよー」
教室のドアを開ける。
汗の匂いと香水の匂いと購買の菓子パンの匂いが俺を丁重に出迎えてくれる。
ごむこ「おはよー」
この銀髪が似合う容姿端麗な少女はクラスメートのごむこである。
はじき「カリッ…これは青酸ペロ!」
菓子パンを頬張りながら意味のわからない事を言ってる赤髪の少女ははじきという。
二人とも中学のころからの腐れ縁である。
と、俺が「おはよー」と言ってここまで約2秒。
そこへ教室の前のドアからがっしりとした中年の男が入ってきた。
うちの先生である。
ものすごく怖い。
先生「HR始めるぞ!!!」
ものすごく声がでかい。
先生「ピンのすけ!!!ごむこ!!!はじき!!!」
ので、名前を呼ばれると背筋が一瞬体から離れる。
三人「はいいいいいいいい!!!」
勢いで三人とも元気よく返事をし、勢いよく立ち上がった。
何を言われるかわからないので、皆震えている。
例外としてはじきだけは菓子パンを頬張り続けていたが。
先生「お前らに朗報だ!!!」
はじき「購買の菓子パン食べ放題ですか!?」
先生「はじき、貴様は放課後に校庭90周だ!!!」
はじき「菓子パンが食べられるなら喜んで!!」
ニコニコしながらはじきが座り、また菓子パンを頬張り始めた。
流れに乗って俺とごむこも座ることにした。
沈黙
沈黙
沈黙
沈黙
先生「違う!!!朗報はそれじゃない!!!」
はじき「えぇ!?」
沈黙を急に先生の怒号が破ったので、窓が少し震えた。
クラスメート一同は一瞬口から心臓が飛び出た。
毎度のことながらはじきは例外である。
とりあえず俺ら三人はまた起立した。
先生「改めて…お前らに朗報だ!!!」
はじき「購買の菓子p痛い痛い痛い痛い痛い痛い」
先生の手から無数のチョークが放たれ、全てはじきのでこに命中する。
この人はチョーク投げの達人だ。
先生「お前らの部活の件だ!!!先週、廃部になると言ったが、校長がチャンスを与えてくださった!!!」
三人の顔色が変わった。
はじきも顔色を変えたが、やっぱり菓子パンを頬張っている。
先生「後日の文化祭にて、お前らの部活が最優秀賞に選ばれれば、廃部を免除してくださるそうだ!!!」
ピンのすけ&ごむこ「おお!!!」
はじき「はむっ…え、何ておっしゃいました?もっかいお願いしまs痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」
こういう先生あんまり最近見ないよね