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Letters  作者: ひめきち
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4/10

Letter4

 手が震える。


 読みづらいね、ごめん。

 この前あたしがキレイな字で書けって言ったばかりなのにね。




 面と向かってだとどうしても訊けないので手紙にします。


 シンが紹介してくれた文官さんに、ほら、字を習っている時にね、聞いたの。

 あたしは今まできみが特別なんだと思っていた。特別な才能があって選ばれて、だからこそ勇者になっているんだと。まあ、本人の承諾もなしに勝手に召喚んだのと、勇者って役目を無理矢理押し付けているのは許せないけど。

 でも、違うんだってね。きみはこの世界に来た時はただの子供で、訓練に訓練を重ねて強くなった。

 異世界人でさえあれば魔物に対抗出来るんでしょ?

 てことはよ。てことはつまり────あたし……でも可能ってこと?

 きみの帰りをただ待っているだけじゃなくて、無力な自分に歯噛みをしているだけじゃなくて、あたしにもきみの手助けが出来るかもしれないって──そういうことなのかな。




 答えて。シン。





 さくら








◆◆◆Re:



 絶対にダメだ。

 バカなことを考えるな。

 あんたは俺が帰す。




 シン

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