用語集:第6章 靴屋編
<やらない理由>
人は変化を無意識に恐れることがある。
だから変化を前にした際、もっともらしい「やらない理由」を並べたて抵抗する。
なぜなら、今自分が立っている場所が快適だからだ。
それをコンフォートゾーンという。
(詳細はルー・タイス氏の本を参照)
コンフォートゾーンから出るときにはストレストを伴う。
だから自分を守るため「やらない理由」が出てくる。
それが例え、売上が悪く潰れそうな場合でも、だ。
<将来振り返った時に、この決断が最善の決断だったと――>
幸助のコンサルティングを受けるとアラノが決断したときに言った幸助の言葉。
人生も商売も判断の連続である。
この判断が将来どのような影響を及ぼすかなど、誰も分からない。
幸助のコンサルティングは店の命運がかかっている。
だからこそ、無責任なことはできない。
アラノの「コンサルを受ける」という判断は、アラノにとって人生最良の転換点とならなければならない。
幸助が自分自身へ大きな責任を課した、決意の言葉だ。
<フロントエンド商品とバックエンド商品>
フロントエンド商品:安価で買いやすい商品。
バックエンド商品:しっかりと利益を稼ぎ出せる主力商品。
バックエンド商品だけだと、来店、購入のハードルが高くなる。
品揃えを工夫することで、バックエンド商品が売れやすくなる工夫をするという話。
<アンケート>
売上の少ない店といえども、客がゼロではないはず。
(ゼロだったらとっくに潰れてる)
その客に対し、どうしてウチの店で買ってくれてるのかを聞けば、自店の強みが浮き出てくる。
その強みを伸ばすことで経営改善できることもある。
第4章で幸助が魔道コンロを買ってくれた客に、購入の決め手を聞いたのも有効なアンケートの一つ。
質問の仕方によって回答を誘導することも可能なので、そこは注意が必要。
<その他>
・POP:それ一枚で商品の売上に大きな変化が訪れる魔法の紙。
・チラシ:コストが高い。依存性もある。安易なバラマキ、ダメ、絶対。




