用語集:第4章 魔道具店編
<キャズム>
キャズムとはハイテク業界において新製品・新技術を市場に浸透させていく際に見られる、初期市場からメインストリーム市場への移行を阻害する深い溝のことである。(*ITメディア・情報システム用語事典より引用)
具体的には新製品が普及するうえで下記のようなカーブを描くことになる。
横軸が時間で縦軸が普及数である。
最初は新しく物珍しいから買うという層がいる(イノベーター)
その次にアロルドのように実利追求するという層が現れる(アーリーアダプター)
ボリュームゾーンとなるマジョリティが購入してくれると爆発的に商品は普及する。
しかし、アーリーアダプターからマジョリティへスムーズに移れないことがある。
その溝をキャズムという。
キャズムを超えるには、今までとは全く違うマーケティング手法が必要になる。
幸助は魔道コンロを小型化省エネ化することと合わせ、主婦へ家事の負担が軽くなることを訴求し、キャズムを超えた。
もっと詳しく知りたい方は、ジェフリー・ムーア著の「キャズム」という書籍を参照のこと。
<消耗品ビジネス>
ジレット社が替え刃式のカミソリ本体を無料または格安で市場へ流し替え刃で利益を得たため、ジレットモデルともいう。
インクジェットプリンタや専用カートリッジが必要なコーヒーメーカー、水の宅配などもそのビジネスモデルを導入している。
<その他>
・一点突破:本文中の説明通り。資金力の乏しい企業は1つまたは狭い範囲の製品に集中するということ。
・マインドマップ:思考の整理、発案方法の1つ。類似でフィッシュボーン図もある。
・動機づけ:本作の場合は顧客が商品を買う理由を説明してあげる、という意味で使用。