そんな彼らの会話劇Ⅱ
「ほ~……すげぇな……」
「ああ、全くだ……。これだけの時間で、ここまで進展するんだな」
「なー、ここに大都市造ろうぜ! 商業を盛んにして金稼ごう!」
「あ、おい! 勝手に触るなよ!」
「大丈夫だって! ……あ」
「……だから言ったろ。はぁ……また、最初からか」
「隕石って、おかしいだろ! クソゲーだ!」
「そんなことねぇよ。お前のプレイに問題があるんだ」
「ちぇ……」
「そうだな、今度は初期値を大幅に変えてみるか」
「お、いいね! 攻めの姿勢って大事!」
「じゃあ、これは百で、これは五十、こっちが……」
「お、お、おおお! これは!」
「ついに、ついに完成したぞ!」
「んじゃ、次はここにダイブしようぜ!」
「は?」
「いや、だからさ。このゲームの中に入ろうぜ!」
「お前バカなの? これゲームだよ?」
「うん」
「入れるわけないじゃん」
「なんでだよ! そんなもん、やってみなきゃ分かんねぇだろ!」
「いやいや、技術的に無理だから」
「ヘルメット的なの被ってさぁ、リンクスタートしようぜぇ」
「誰かが作ってくれるの待つしかないな。それか自分で作れ」
「無理です! どなたかに任せます!」
「うむ。それじゃあ、今の状態で楽しもう」
「あいさー!」




