葛藤
雪「…ぁふ。」
間抜けな声を出しながら眼を覚ます。
坂上「坊っちゃん!」
メディア「雪様が眼を覚ましたぞ!」
全国のメディアが注目するなかで雪は眼を覚ました。
しかしそんな事はどうだっていい。
雪「楓は?」
ナース「…助かったわよ。あなたの人工呼吸のお陰ね。あぁ、私にもしてぇ…!」
完全無視。
ふてくされたナースから聞くと楓はもう元気らしい。
明日には退院出来るそうで、後遺症も無いそうだ。
4時間ほどしてメディアが帰る。
雪「…全く病院なんだし病人なんだから安静にさせてくれよ。」無意識に呟く。
??「全くだ、君の体は色んな意味で大事なんだから。めでぃあ?あれには困る。」
雪「…そうですねぇ…。」
……
…………
…………………
………………………ん?
雪「…!!雫!?
ナース「あぁ、その子もビルにいたのよ。逃げ遅れたみたいね。」
雫が顔を近づける。小声で話しかけてきた。
雫「神の御力を使った。」ニコッ
雪「簡単に神の御力を乱用すんな!」ボコッ
雫「うぅ。すまないこれからは極力控えよう。」じわぁ
雪「わかったならよし。」なでなで
雫「神の御力で傷を治すか?」
雪「あーこれはあれだな、うん。」
雫「む?あれとはなんだ?」
そこに割って入るナース!
ナース「なにこそこそしてるのかなぁ?」ニタァ
雫、雪「ひぃ!」
まさに最悪のタイミングである人が病室に来た。
だだだだっ!
ばーん!
勢いよく、むしろ良すぎるくらいでドアが開く。
その瞬間彼らは戦慄した。
雪「もっ、もっ、もっ、もっ、もっ、桃っ!」
すぐ隣から殺意のこもった視線を感じる。
桃「会いたかったよ!雪っち?元気!?」
どこがだ、ここは病室で僕は病人だぞ?
(ナース、雫、殺意のこもった眼で二人を見る。)
雪(これはミンチ確定だなうん。)
目の前のおっぱ…じゃなかった。彼女は上溝 桃。15才の時から強引に付き合わされている。いや、振り回されている。彼女の起こすハプニングの対応に苦笑しつつも対応してきた。彼女も高学歴で、美人過ぎる特殊部隊として1日密着取材され特に入浴シーンでは瞬間最高視聴率42,8%を叩き出し、今では女優、モデル、特殊部隊を兼任している。
桃はもちろん状況を理解していない。
雪これには深い訳がありまして!
雫ここには深い仲があるんだなぁ!ジロリ
雪いや、精神論からくる男女の恋愛の機敏という物には千差万別ありまして…
雫この女に変な気を起こさぬよう、私という体をお前の体に刻んでやろうか?
雷雨が一瞬病院を包んだ。