第48話『翔太、モデルへの興味を母に相談』
夏休みも近づくある午後。
玲奈の家のリビングには、いつもとは少し違う空気が流れていた。
「こんにちは、翔太くん」
玲奈の母・美琴が微笑みながら迎える。
「こんにちは…あの、実は相談があって…」
翔太は少し緊張した様子で言った。
玲奈の父・玲輝も隣に座り、様子をうかがう。
「相談って…学校のことかい?」
「はい…その、僕…モデルに興味があって…」
翔太の声には、少しの照れと真剣さが混ざっていた。
美琴は驚きつつも、優しい目でうなずく。
「モデル…ですか。最近、そういう話題も多いものね。翔太くん、どうして興味を持ったの?」
翔太は少し言葉を探すようにしながら答える。
「実は…玲奈さんの写真集とか、プール撮影とか見てて…僕も挑戦してみたいなって思ったんです。でも、自分一人でやる勇気がなくて…」
その正直な言葉に、美琴は微笑む。
「そう…玲奈も最初はすごく不安だったけれど、家族や友達の支えで頑張れたのよ」
玲奈は少し離れたところから、照れくさそうに二人のやり取りを見守る。
(翔太くん…意外と真剣に考えてるんだ…)
美琴は慎重に話を続ける。
「モデルの世界は、見た目だけでなく努力や自信も大切よ。翔太くん、本当にやる気はあるの?」
「はい!授業の後とか、放課後も練習して、少しずつ挑戦したいです!」
翔太の瞳には、これまで見せたことのない真剣な光が宿っていた。
玲輝も頷き、アドバイスを加える。
「まずは、身近なところから経験を積むのがいい。友達や家族の支えも大事だ。無理せず、焦らず、少しずつ挑戦すればいい」
玲奈も少し前に出て、翔太に声をかける。
「翔太くん…私も最初は怖かったけど、家族や友達が支えてくれて、自分らしく挑戦できたんだよ」
翔太は照れ笑いを浮かべながら頷く。
「玲奈さんがそう言ってくれると、勇気が出ます…」
美琴はにこやかに言った。
「それなら、翔太くんも少しずつモデルの経験を積んでみるといいわね。玲奈も協力してあげられるし」
玲奈は微笑みながら頷く。
「うん、私でよければ、ポーズや表情の練習、一緒にやろうね」
翔太の顔が少し赤くなる。
「はい…ありがとうございます!」
その日の午後、リビングでは、家族と翔太がモデルについての話で盛り上がった。
衣装やポーズ、撮影のコツや表情の作り方、SNSでの発信の注意点まで、母・美琴と父・玲輝が丁寧に教えてくれる。
「まずは小さな撮影から始めるといいわ。無理のない範囲で挑戦して、自分に合うスタイルを見つけてね」
「うん…頑張ります!」
翔太は目を輝かせ、自然に笑顔になった。
玲奈は横で微笑む。
(翔太くん…意外と真面目で、努力家だ…)
心の中で少し応援したくなる気持ちが湧く。
夕方になり、翔太が帰る時間になると、美琴は手を振りながら言った。
「翔太くん、まずは小さな一歩から。焦らず、でも諦めず挑戦することが大切よ」
「はい!ありがとうございます!頑張ります!」
翔太が玄関を出ると、玲奈は窓から見送りながら心の中でつぶやく。
(翔太くんも、自分らしく挑戦できるといいな…)
家族の支えと友達の励まし。
そして、自分らしく挑戦する勇気――
玲奈は改めて、自分が今どれだけ恵まれているかを感じた。
これからも、挑戦と成長の毎日が続く。
そして、翔太もまた、玲奈の家族に支えられながら、新しい一歩を踏み出したのだった。




