第36話『伝説のモデル、玲緒菜登場!』
春の午後。
玲奈たちが授業を終えて教室に戻ると、教室の空気がざわついていた。
「え…?あの人、誰…?」
「モデルみたい…!」
ドアが静かに開き、一人の女性が入ってきた。
背が高く、スタイル抜群。
黒髪のロングヘアをさらりと揺らし、歩くたびに教室の空気が変わる。
「……玲緒菜姉さん!?」
玲奈は思わず声を上げた。
目の前に立っているのは、自分の姉であり、伝説の女装モデルとして知られる玲緒菜だった。
玲緒菜は微笑みながら教室を見渡す。
「こんにちは、皆さん。今日は少し高校生活を体験させてもらおうと思ってね」
その声は落ち着いていて、どこか威厳があった。
玲奈の同級生たちは驚きと興奮でざわつく。
美咲が目を丸くして言った。
「え、あの人…リアル伝説モデル!?マジでいるの!?」
翔太も少し口を開けて驚いた。
「え…本物かよ…」
玲緒菜は笑いながら、控えめに手を振る。
「今日は妹の玲奈に付き添って、少し様子を見に来たの」
玲奈は少し照れながら、でも嬉しそうに姉の横に立った。
「姉さん…来てくれたんだね…」
玲緒菜は優しく微笑む。
「玲奈、最近どう?学校やモデル活動、順調?」
玲奈は少しドキドキしながら答える。
「うん…おかげさまで。文化祭も無事終わったし…」
その時、玲音も小さな体で前に出て、姉を見上げた。
「すごい…かっこいい…」
玲緒菜は小さな甥っ子に微笑む。
「玲音くん、モデルも頑張ってるみたいね」
玲音は少し照れながらうなずく。
「うん…でもお姉ちゃんが教えてくれるから」
玲緒菜は玲奈と玲音を見て、穏やかに言った。
「家族みんなモデルで頑張ってるんだね。これは…面白い展開になりそう」
教室はしばらく静まり返ったあと、大きな歓声とざわめきが起こった。
「え、マジで姉さん来たの!?やばすぎ!」
「伝説が目の前にいる…」
玲奈は小さく息をつき、心の中で思った。
(姉さんが来たことで、私たち家族の物語が…さらに動き出すんだ…)
文化祭の余韻を越え、
玲奈・玲音・そして伝説の姉・玲緒菜――
家族三世代の女装モデル物語が、今まさに加速し始めた。




