表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『スカートの中、秘密を隠して』  作者: 優貴(Yukky)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/155

第24話『スイーツカフェの特訓』

文化祭まで、あと五日。

放課後の家庭科室には、甘い香りが広がっていた。

玲奈たちのクラスは文化祭で

**「スイーツカフェ」**を開くことになっている。

今日は、その試作の日だった。

机の上には材料がずらりと並んでいる。

小麦粉。

砂糖。

バター。

いちご。

生クリーム。

美咲がエプロンを結びながら言った。

「よし!」

「スイーツ作り開始!」

女子たちは一斉に動き出した。

「私パンケーキ担当!」 「私はクッキー!」

玲奈は少し緊張していた。

(ちゃんと作れるかな……)

その時、家庭科部の部長が言った。

「玲奈はショートケーキ担当ね」

「えっ!?」

玲奈はびっくりした。

「わ、私!?」

「うん」

部長は笑う。

「玲奈、手先器用そうだから」

玲奈は少し照れながら頷いた。

「が、頑張る……!」

スポンジケーキを用意し、クリームを塗る。

生クリームをホイッパーで混ぜる。

シャカシャカシャカ……

玲奈は一生懸命だった。

美咲が横から覗く。

「玲奈、泡立て上手」

「ほんと?」

「うん」

クリームがふわふわになる。

玲奈はスポンジにクリームを塗り、いちごを並べる。

最後にもう一度クリーム。

そして――

「できた!」

小さなショートケーキが完成した。

家庭科室に歓声が上がる。

「可愛い!」 「美味しそう!」

玲奈は少し照れた。

「ほんと?」

美咲がフォークを持つ。

「味見する!」

一口食べた。

「……」

「どう?」

玲奈はドキドキしていた。

次の瞬間。

「美味しい!」

「え!?」

周りの女子たちも食べる。

「ほんとだ!」 「普通にお店レベル!」

玲奈はびっくりした。

「ほんとに?」

その時。

ガラッ。

家庭科室のドアが開いた。

「おーい」

またしても翔太だった。

「文化祭の材料取りに……」

そこまで言って止まる。

机の上のスイーツを見る。

「……何これ」

美咲が言った。

「スイーツカフェの試作」

「玲奈が作ったケーキ」

翔太は玲奈を見る。

「マジ?」

玲奈は少し恥ずかしそうに言った。

「よ、よかったら……」

小さく切ったケーキを差し出す。

翔太はフォークで食べた。

「……」

数秒沈黙。

玲奈の心臓がドキドキする。

翔太は言った。

「……うまい」

玲奈の目が大きくなる。

「ほんと?」

翔太は頷いた。

「普通に店出せるレベル」

美咲が笑う。

「でしょ?」

翔太はもう一口食べた。

「文化祭、これ出すなら」

「客めっちゃ来るぞ」

玲奈は嬉しそうに笑った。

「よかった……」

家庭科室は甘い香りと笑い声でいっぱいだった。

文化祭まで――

あと五日。

玲奈の挑戦は、

少しずつ形になり始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ