第50話『オーストラリア支社、初の販売イベント・現地メディア取材対応』
オーストラリア支社での初日を終えた翌日、沙也加はチームを集めた。
「今日は、皆にとって初めての販売イベントだ。現地のメディアも来るから、少し緊張するかもしれないけど、準備は万全にして臨もう」
元クラスメイト9人は身を引き締めて頷く。
「わかりました、沙也加先輩!」
「絶対成功させます!」
会場は、シドニーの人気ショッピングモール内に特設されたポップアップストア。
現地スタッフと協力して、商品の陳列やディスプレイ、販売用のサンプルを整える。
アート担当の3人は、商品に合わせたPOPや装飾を最終チェック。
マーケティング担当は来場者の動線を確認し、SNSでの告知を開始。
物流担当は在庫を確認し、売れ行きに応じた補充体制を整える。
沙也加は全体を見渡しながら、メンバーに声をかける。
「皆、焦らず一つずつ確実に進めて。来場者やメディアには笑顔で対応することが大切だよ」
午前中からお客さんが徐々に増え、イベントは順調にスタート。
元クラスメイトたちは最初はぎこちなかった接客も、徐々に慣れて来場者と自然に会話を楽しむようになる。
そこへ、現地のファッション誌やテレビ局の取材チームが到着。
カメラやマイクが設置される中、沙也加はチームをまとめる。
「皆、落ち着いて。インタビューが来ても、商品の魅力をしっかり伝えること。自信を持って!」
アート担当の一人が商品のデザインを説明すると、記者は興味津々で質問。
マーケティング担当の一人が現地の人気カラーや流行の傾向について話すと、取材陣もメモを取りながら頷いた。
昼過ぎ、販売数も順調に伸び、SNSの投稿には現地のフォロワーからコメントが殺到。
物流担当も慌ただしく動きながら、補充の手配を的確にこなす。
沙也加はイベントの合間に、チーム一人ひとりに声をかける。
「皆、本当に頼もしいね。初めてのイベントでここまでスムーズに動けるとは思わなかった」
9人も笑顔で答える。
「沙也加先輩のおかげです!」
「皆で協力すれば、どんなことも乗り越えられますね!」
夕方、イベント終了。売上は予想以上に伸び、来場者や取材陣からも高評価を受けた。
沙也加はチームに向かって言った。
「皆、今日一日よく頑張ったね。初めての販売イベントは大成功だ。この勢いで次の展開も頑張ろう」
9人は満足そうに頷き、疲れながらも達成感に満ちた表情を見せた。
夜、宿舎に戻った沙也加は、ハワイ支社の翔太とオンラインで報告会。
「翔太、オーストラリア支社の初イベントは大成功でした。チームもよく動いてくれました」
翔太は画面越しに笑顔で応える。
「素晴らしい!沙也加の指揮のおかげだね。ハワイ支社と連携して、今後も成長させていこう」
沙也加は小さく笑い、チームのこれからに期待を抱く。
オーストラリア支社の挑戦は、ここから本格的に始まるのだった。




