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スキル


「ステータスオープン」


セレナ・フォルテス(10歳)(公爵令嬢)


レベル:7


状態: 健康 / 【大精霊の加護「幼体」】


HP: 120(上昇中)


MP: 1,500(影の捕食により急増中)


影の揺り籠(NEW): 影の中にいる間、あらゆる状態異常を無効化し、生命力を微増させる。


加護: ※名もなき影の大精霊: 宿主の負のエネルギー毒・病魔・悪意を影が肩代わりし、糧とする。


スキル:「影の縫い糸「シャドウ・バインド」」

効果: 相手の影を床に縫い付け、動きを封じる。


※セレナにはカッコの中は見えていない。

 

セレナが呟くと「普通のステータスなんだけど、この大精霊(幼体)の加護ってのがよくわからないわね?」


俺!俺!と主張したいのをグッと堪える。


(普通のステータスじゃないんよ)


俺がため息をつくと、セレナがこちらをじっと見てる。最近、こういうことがよくある。


「MPが1,500……? お父様は2,000って言ってたわ。私、もしかして魔法使いの才能があるのかしら!」


ヤッホーっと両手を頭上にあげるセレナ。


種族:影の大精霊(幼体) レベル:5 宿主:セレナ・フォルテス(同調率:12%)


HP: 200(宿主の影の中にいる限り、自動回復)


MP: 2,400


俺は、新たに増えたスキルを眺めてため息をついた。


(……毒素捕食に影渡り、捕食まで。あのアリスの影を食ったおかげで、一気に物騒な構成になっちまったな。それに元々持っていた鑑定と潜伏でただの子供の影に化けられるのは大きいな)


特に目を引くのはこれだ。


【魔力還流(MPドレイン・シェア)】 備考:夜、セレナが眠っている間に「余剰分」を吸い取ることが可能。


(……おめでてーな。これでお嬢様の溢れた魔力を俺のレベル上げに回せるってわけだ)


今の俺に表示されているのは、単なる能力の羅列じゃない。彼女を守るための「武装」そのものだった。

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