月影
こんにちは、続けて読んでくれてるかたは、ありです
今回は必読ですね
でわどうぞ
「じゃ僕、行くね」
「行くってどこへ?」
「帰るの」
「帰るってどこへ?」
「元いたハズ、あるハズの世界に。その世界ではここと違って
太陽があって、明るいんだよ。」
「へえ、太陽ってどんなの?」
「僕らを空から照らすんだ。1日の始まりに朝日となって眩しく輝き
1日の終わりに夕日となって空を真っ赤にするんだ」
喋りながら太陽のある世界を思いだしてきた。
でも肝心のことが思い出せない。人間のこと、僕のこと。
まだまだ記憶が足りない。僕はどこへ帰ればいいのだろう?
ダメだ、何も考えるな。絶望したらそこで終わってしまう。
「それってすごいわねっ」
少女は顔をキラキラに輝かせていた。
「じゃ『またね、さようなら』」
少年は後ろを向く。もう振りかえらない。
少年は一人でまた歩きだす。
前にいたと言われる男が歩いた足跡を辿って。
少年の影を少女は見送る。少年は小さくなり、ついには見えなくなる。
「またね、'''みちなし'''君」
その少女、さくみはもう会えるハズのない少年に呟いた。
どうでした?
まだ謎かけが多いですが…
頑張って読んでくれると嬉しいです
でわまた会う日まで