新月
今回の話はイントロ、つまり前置きです。
適当に流して読んでください。
この話は結構パラパラと世界観が変わっていくので
頑張っておいついてくださいね。
でわどうぞ
ひとりきり。それがイヤで歩いてる。
お腹も空かない。疲れもしない。この世界は一体なんなのだろう。
周りには灰色の砂と、いくらかの枯れ木が落ちているだけ。
空を見ると星は光ってる。
今真上には天の川が見えている。
あれはなんだっけか・・・。小学校のころに習ったな。
確か、ハクチョウ座。左側がわし座。
そして一番上のこと座。
そうだ、夏の大三角とか言うやつだ。
何故、僕はこんなことを覚えているのだろうか。
親の顔すら覚えていないのに。
そう、僕は好きでこんな場所にきたんじゃない。
目覚めたらこの世界にいた。
でも元いた世界があったのか、元からこんな世界にいたのか。
それすら思い出せないのだから仕方がない。
のどが渇いても不思議じゃないが何か欲しくなるような欲求は
何もわいてこない。ヒマなだけの世界。
目覚めてから一週間たったかな。
やることがないということが苦痛になってきた。
だから僕は今、こうして三日間歩き続けてるわけだ。
疲れを感じない世界というのは便利だ。
だが無駄に歩いているというのは精神的にきつい。
僕は現時点で歩いているのに、またやることがなくなった。
もう、止めよう。歩くことを。
その後はどうしようか…。目覚めたらここにいたのだから
また寝てみよう。もしかしたら何か変わるかもしれない。
時間の無駄になるんだろうな、ということを思いながらも
無駄になる時間すらないことに気付いた。
僕は深い眠りについた・・・。
次話もすぐ出しますので、期待してくれると嬉しいです
でわまた会える日まで