ゆきの吐息 取り巻く男たち大手勤務E①
ゆきは、なにやら…
また、男性が1人…
うん…そんなに見つめられるとどうしたら良いものか…
蛇に睨まれた蛙のようになっていた…
ビー玉の瞳の彼が、…そばに居てくれたら…
そばで手を繋いでくれていたら…どんなに安心
するんだろう、…
少ししか、肌を合わせて居ないのに…彼の抱き方が
忘れられない…
ビー玉の瞳の彼…❤️
男性なのに、女性みたいに肌が滑らかで、
滑り込むあの身体…あの唇…
薄い唇なのに、あんなに柔らかい唇は初めて。
思い出すだけで、甘い吐息がゆきを包む…
あ、…もう一度…抱かれたい…
私がこんな事を思うのは、二度目の男…
私が、セフレでもいい…と言ってしまう位だ。
軽く見られる事が多いけど、ゆき自身は
男性数はそこまで多く無い。
なぜなら、肌を合わせてしまうと男性が
のめり込む事をよく知っているから、
それを武器に男性を引き止める事を
避けたかったからだ…
そんな事をゆるりと…お酒を呑みながら、
周りの会話から外れて、一人になっていた。
私はここにいるのに…
なぜ…貴方は、そばに居ないの…?
私がこんなに寂しがっているのに…
影を落とす… だめ。だめ
影を落としたら、男性が惹きつけられてしまう。…
色香を、出してしまう。…止めないと…
そんな事は、既に遅く、Eはゆきの
そんな瞳すら、見逃さないで見つめていた。
彼女をどうかして…俺の物に…したい。…
俺のスペックを全面に出してでも…
Eは、会社名や役職などは、絶対言わないで参加
する事を決めていた。
金でやってくる女はもうごめんだ。
なのに、こんな俺が…