私の好きにさせて。…
ゆきの止まった時間は
少しずつ…
進まなければいけない時が……来たみたい…
なぜなら、
周りの男が知らん顔が出来ないから…
既に、6人程デート誘いがある.…
ビー玉の瞳の彼…いやもう人と呼ばなければいけない
記念日…なんの連絡もなかった…
当たり前なのだけど、…
ゆきは、この日に戻ってきてくれるのでは
ないか?と…内心思っていたのに…
他の男性たちが、口々にゆきに告げる…
「お前が、想う程相手は
思ってない。だから諦めて、俺を遊ぼう。」
…そうなのかな…?でも…あの愛した方は…
遊びでは無理な抱き方だと思うし
思いたい
あったら…顔みたら手位握ってくれないかな…
あの顔で、意地悪そうに、微笑んでくれないかな…
ビー玉の瞳の彼が動いてくれないと
私の魂ミッションも、終わりになっちゃう…
なによりも、もう一度…
もう一度…肌を合わせたかった…
何よりも…ゆき自身が、
一度だけ、一度だけ私の好きにさせて欲しい…
ネクタイを剥ぎ取り…
ワイシャツをぬがし、…
試したいことが…あったからだ。…
ゆきは何もかも忘れるようにマハラジャ
ディスコで踊っていた。
学生時代遊んだことがないので、踊りなんて知らない…
ただ、身体で身体だけを動かし
表現をしていた。子供の様に
暴れ、笑、楽しみ…だけど
ふっとした時に思いだされる彼は…
いつも、ゆきの名前を呼ぶ あの声…
もう一度呼ばれたい…