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空っぽの私…ゆき。
今の私は、
空っぽ。
こうでなくてはいけない、
こうしておかなければ、私でない、
笑ってないといけない、
泣いてはいけない。
本心を言ってはいけない。
これに近づける為に、一緒懸命に
あがいてあがいて…
こんな空っぽの私をどうして
人は好きと言うのだろう…
嘘でしかないよ。
ビー玉の瞳の彼、あの時は、
私がちゃんといたのに。
穴が、ドンドン開いて開いて…
私が、私ではなくなっていく。
「恋に恋していたんだ。」
と人は言うけど、
そんな中学生で、あるまいに、…
そんな話ある?
どうしたらいいんだろ?
寄り添ってくれる人が、
近くにいるのに、…
私はビー玉の彼の事を忘れる為に
その人の腕の中にはいるの?
それしか方法はないの?




